Osaka Metro今里筋線延伸部のBRT社会実験は2019年4月1日から…地下鉄並の停留所間隔で運行

『いまざとライナー』用バスのデザイン。
『いまざとライナー』用バスのデザイン。全 4 枚

大阪市都市交通局と大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は12月7日、『いまざとライナー』と命名された今里筋線延伸部バス高速輸送システム(BRT)の社会実験を2019年4月1日から開始することを明らかにした。

今里筋線は、井高野(いたかの)駅(大阪市東淀川区)と今里駅(大阪市東成区)の間11.9kmを結ぶOsaka Metroの路線。2006年12月に開業した旧大阪市営地下鉄では最も新しい路線で、今里~湯里六丁目間の延伸が計画されていたが、同線は唯一、大阪市中心部を通らない地下鉄路線で採算性が低いことに加えて、延伸区間の建設費が1300億円程度と莫大になることから、BRTによる延伸方針が示されていた。

BRTは、地下鉄今里~杭全(くまた)~湯里六丁目~地下鉄長居間の「長居ルート」と、地下鉄今里~杭全~あべの橋間の「あべの橋ルート」の2ルートで運行され、延伸区間の途中停留所は地下鉄並のおよそ1km間隔で設置される。

運行時間は6~23時台で、全線の所要時間は長居ルートが37分程度、あべの橋ルートが25分程度。運行間隔は平日7~18時台が今里筋線の地下鉄区間を考慮して、各ルート約20分間隔となるが、両ルートが並行する地下鉄今里~杭全間は約10分間隔となる。

『いまざとライナー』のルート図。停留所はおよそ1km間隔で設置され、杭全~地下鉄今里間は長居、あべの橋両ルートが合流する。なお、並行する大阪シティバスの運行ルートや回数は『いまざとライナー』の運行中も原則、変更されないという。『いまざとライナー』のルート図。停留所はおよそ1km間隔で設置され、杭全~地下鉄今里間は長居、あべの橋両ルートが合流する。なお、並行する大阪シティバスの運行ルートや回数は『いまざとライナー』の運行中も原則、変更されないという。

平日のその他の時間帯や土休日は各ルート約30分間隔となり、地下鉄今里~杭全間は約15分間隔となる。始終発時刻については「相応の利用者が見込まれる時刻設定とします」としている。

詳細なダイヤは2019年2月頃に発表される予定だが、地下鉄との接続駅については等間隔のパターンダイヤを重視しつつ、時間帯によっては停留場間の所要時間を短縮するなど、利便性を考慮したダイヤになるよう検討や調整が進められるという。

『いまざとライナー』の運賃は全線均一で大人210円・子供110円。ICカード利用の場合、地下鉄や大阪シティバスとの乗継で割引の適用がある。『いまざとライナー』の運賃は全線均一で大人210円・子供110円。ICカード利用の場合、地下鉄や大阪シティバスとの乗継で割引の適用がある。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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