「いかにエンジンをかけずに走れるか」が開発のこだわり……。「日本カー・オブ・ザ・イヤー2018-2019」では、ボルボ『XC40』が“今年の1台”に決まった。最終選考会が7日、東京都内で行なわれ、選考委員の斎藤聡氏はホンダ『クラリティPHEV』に満点の10点を投じた。
以下は日本カー・オブ・ザ・イヤーHPに掲載された斎藤氏のコメント。
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ハイブリッドは小さなバッテリーを搭載し、エンジンが主、モーターが従の関係にありますが、プラグインハイブリッドは大容量バッテリーを搭載することから、モーターが主、エンジンが従の関係にあるのが望ましいと考えます。
日本カー・オブ・ザ・イヤー2018-2019、10ベスト:ホンダ・クラリティPHEVクラリティPHEVがユニークなのは、「いかにエンジンをかけずに走れるか」が開発のこだわりになっており、ほぼEVとして使うことができること。そこから一歩進めて、エンジンを搭載するPHEVだからこそ、EVでは難しい高出力モーターを搭載して、EV以上にEVらしいモーターパワーと長い航続距離を両立していることです。
パッケージングの点でも、バッテリーを前後席の下に振り分けて搭載たことで広い居住スペースを確保するとともに、パワーコントロールユニットの小型化を実現したことでトランクスルー付きのトランクを実現して、乗用車としてのパッケージングの点でも優れたクルマに仕上がっています。
日本カー・オブ・ザ・イヤー2018-2019、10ベスト:ホンダ・クラリティPHEVこれら、クラリティPHEVの、PHEVとして優れている点や乗用車として優れたパッケージングからなる完成度の高さは、今年のイヤーカーに相応しいものだと考えます。
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日本カー・オブ・ザ・イヤー2018-2019、10ベスト:ホンダ・クラリティPHEV斎藤氏の全投票点数(掲載はノミネート番号順)
トヨタ・カローラスポーツ:6点
ホンダ・クラリティPHEV:10点
三菱エクリプスクロス:2点
ボルボXC40:2点
フォルクスワーゲン・ポロ:5点
日本カー・オブ・ザ・イヤーは選考委員の投票によって決定する。60名の委員がそれぞれ25点の持ち点を対象車10車種(10ベスト)のうち5車種に配点する。そのうち最も高く評価する車種に対して必ず10点を与える。10点を与える車種は1車種とする。2018-2019では、ボルボXC40が363点でイヤーカーに選ばれた。次点はトヨタ『カローラスポーツ』の314点、3位はフォルクスワーゲン『ポロ』の197点だった。
ホンダ・クラリティPHEV