カーオーディオ年末メンテナンス…チェックすべき箇所はここだ

ラゲッジスペースへのオーディオの設置例(製作ショップ:イングラフ)。配線類のチェックも、この機会にやっておくベシ!
ラゲッジスペースへのオーディオの設置例(製作ショップ:イングラフ)。配線類のチェックも、この機会にやっておくベシ!全 1 枚

2018年、師走。今年も残りあと僅かとなってきた。さて、皆さまのシステム調子はいかがだろうか。もしも今調子が悪くなかったとしても、この時期だからこその“年末メンテナンス”を実行してはいかがだろうか。

システムをリフレッシュさせれば、心もリフレッシュできるはず。ここで紹介するメニューを試して、来たる2019年を清々しい気持ちで迎えよう。ぜひ♪

■アンプやDSPの、プラグの緩みと汚れをチェック!

早速本題に入りたい。年末だからこそチェックすべき項目として最初に取り上げるのは…。「プラグの緩みチェック」だ。パワーアンプやプロセッサーに接続されているプラグ類が緩んでいないかの確認を、まずはおすすめしておきたい。

なお、しっかりと接続されているプラグを抜いてみる必要はない。確実にセットされていれば接点が汚れることもないので、そのままにしておけばOKだ。

すべきなのは、目で見てわかる緩みがあるかないかの確認だ。さすがに抜けていれば音が出なくなるので気が付いているだろうけれど、緩んでいても音が出ている場合には見てみないとわからない。

一目してよくわからなければ、軽く触ってみてもいいだろう。ただし、力のかけ過ぎは厳禁だ。メンテナンスのつもりが、逆にトラブルのタネにもなりかねない。軽く触ってガタつきがなければ大丈夫。逆にガタついているようであれば、ぐっとプラグを差し込んでおこう。

あと、ホコリを被っていないかもチェックしておきたい。特に、シート下にセットしてあるアイテムにはホコリが被りやすい。例えば柔らかなマイクロファイバー製のモップのようなアイテムで、軽くはたいてホコリを落としておくといいだろう。もちろんこのときも、くれぐれも“余計な圧力”をかけないように。プラグ部分のメンテナンスは、とにもかくにも“優しく”行うことがセオリーとなる。

そして、通電している状態では行うべきではないので、エンジンを切ってアクセサリー電源も切れた状態で実行することも、くれぐれもお忘れなきように。

■スピーカーケーブルの「リフレッシュ」も効果アリ。

続いては、スピーカーケーブルのメンテナンスについて考えてみたい。スピーカーケーブルは、被膜をむいて導体部分を出して接続されている場合が多いが、そういう箇所は、以下のようなメンテナンスを実行すると効果的だ。

接続部分を一旦外し、ケーブルの先端を少々カットしてから新たに被膜をむいて接続し直す。このようにすれば、接点部分を「リフレッシュ」させることが可能となるのだ。導体が空気に触れるような仕様になっている場合は、その部分が少しずつ酸化してくる。そうなっている箇所を取り除くことで、通電状況の改善が期待できる。花瓶に挿している花の茎の先端をカットしてリフレッシュさせるのと同じようなことを、ケーブルでも行おうというわけだ。

なお、この作業はできればプロにお願いするのがベストだ。自分でやってもいいのだが、自信がなければ無理は禁物。そして自分で行う場合は、くれぐれもエンジンを切ってアクセサリー電源も切れていることの確認をお忘れなきように。

あと、ケーブルの長さにマージンがない場合には、この作業は見送ろう。ケーブルの長さを詰めるので、ジャストの長さでワイヤリングされている場合には行うべきではない。

もしもケーブルの長さがジャストだったら、プラグ部分と同じように、ホコリを払う作業をしておくとベストだ。ここでも、接続部分にストレスをかけないように注意しながら実行しよう。その上で接点復活剤を塗布しておいてもいいだろう。

■寒い時期には特に、メインバッテリーが突然不調をきたすことも…。

配線に関連した事柄としてもう1項目挙げておきたい。それは、「メインバッテリーのチェック」だ。

バッテリーは、気温の低い時期に突然不調をきたすことがある。昨日までは元気だったはずなのに、今日になったら急にエンジンがかからなくなった、なんてことを経験したことがある方も少なくないはずだ。

こういったトラブルを防止するためには、普段からバッテリーの状態をチェックしておくことが肝要となる。バッテリーによっては、専用のテスターが別売で用意されていることもあるので、そういったアイテムをこの機会にゲットしておいてもいいだろう。

また、馴染みの“カーオーディオ・プロショップ”があるのなら、クルマを持ち込んで点検してもらうのもアリだ。プロにチェックしてもらえば安心度も高まる。

なお、普段からセルモーターを回す音に注意を払っておくと、不調を見極められることもある。セルを回すのが重くなってきたように感じられたら、バッテリーが弱ってきた兆候だと判断できる。そんなときには早めの点検、交換を実行しよう。

もしも交換が必要になったときには、この際なので、音に良いという評判のアイテムをチョイスするのもアリだ。メインバッテリーの性能が音に与える影響は案外大きい。電気の供給がしっかり出来るか否かで、音質は結構変化する。高性能なパワーアンプを使っていても、電源供給が脆弱であれば宝の持ち腐れともなりかねない。予算の許す範囲でハイグレードなバッテリーに交換することも、検討して損はない。

今回はここまでとさせていただく。次回も年末のこの時期にやっておきたい項目を紹介していく。乞うご期待。

“年末メンテナンス”大特集! 今年のうちにチェックすべきこととは…。<前編>

《太田祥三》

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