電源強化アイテム…安定化電源のトレンド分析[カーオーディオ 製品選び]

安定化電源(レギュレーター)の例(ビーウィズ)。
安定化電源(レギュレーター)の例(ビーウィズ)。全 1 枚

カーオーディオを楽しもうとするならば、製品選びの段階からこれを満喫するべきだ。当コーナーでは、そのときの指針となり得る情報を発信しようと試みている。現在は、「電源強化アイテム」にフォーカスし、前回までは「キャパシター」のトレンド分析を行ってきた。

それに引き続き今回は、「安定化電源(レギュレーター)」についての考察をお届けする。

まずは、「安定化電源」の役割から説明していこう。「安定化電源」とは、その名のとおりパワーアンプ等に対して、電気を安定的に供給しようとするものである。クルマの中にはさまざまな電装品が設置されていて、多くの電装品を同時に使わなくてはならない局面においては、それぞれに送り込める電気の量が不足がちとなる。これはオーディオ機器にとってはゆゆしき事態だと言わざるを得ない。特にパワーアンプにとっては致命的とも言える。音楽信号を増幅する際に電力が不足すると、如実に音が貧弱化してしまうのだ。

しかし、「安定化電源」を用いれば話が変わってくる。接続したパワーアンプ等に、常に一定の電気を供給できるようになる。

しかも、電圧を高めに設定することも可能となる。ブランドや製品によっても差があるが、多くの製品は高めの電圧、例えば12Vの約120%、すなわち14.4Vでスペックが測定されている。そうであるならば、スペックどおりの性能を引き出そうとすれば14.4Vが必要となるわけだ。「安定化電源」があれば、それが可能となるのだ。

であるので音への影響はなかなかに大きく、使って損のないアイテムであるのは確かなのだが…。

しかしながら、製品の選択肢は比較的に少な目だ。設計上どうしても製品が高額化する傾向が少なからずあり、“高嶺の花”的なアイテムとみられることも少なくない。結果、バリエーションが減りつつある。

とはいえ、効果が大きいこともまた事実だ。システムが大がかりになればなるほど、用いる価値も大きくなる。電力不足に悩んでいるのなら、導入を検討する価値は大いにある。参考にしていただきたい。

今週はここまでとさせていただく。次回も「電源強化アイテム」についての解説を続行する。お楽しみに。

【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.7「電源強化アイテム編」その3 安定化電源のトレンド分析

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  2. 空力とエンジン性能を高める“穴”の真相~カスタムHOW TO~
  3. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  4. EV戦略の“怪”、世界的には「失速」、国内は充電設備1年間で「3割増」[新聞ウォッチ]
  5. ポルシェ『カイエンGTS』改良新型、日本での予約を開始---価格は1868万から
  6. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
  7. アントレックスが折りたたみ電動スクーター『MK114』発売へ、軽自動車にも積載可能
  8. ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
  9. スライドドア&大型リアゲート搭載の 「ロビンソンAI」、九州キャンピングカーショーに登場予定
  10. ロイヤルエンフィールド INT 650 発売、価格は94万7100円より…ブラックアウトの「DARK」を新設定
ランキングをもっと見る