【CES 2019】自動車関連の新規出展が続く 1月8日から開催

「CES 2019」メイン会場となるLVCC(ラスベガス・コンベンションセンター)
「CES 2019」メイン会場となるLVCC(ラスベガス・コンベンションセンター)全 8 枚

日本では松の内も明けぬ1月8日、世界最大級のエレクトロニクスショー「CES 2019」がアメリカ・ネバダ州ラスベガスでスタートする。11日までの開催で、この期間、世界160カ国から20万人近くのトレーダーをはじめとして、開発者や研究者、報道関係者などが会場を訪れる。

CESは1967年に家電ショーとしてスタートしたが、今やそれに限らない様々な分野が出展する展示会へと成長。昨年のCES 2018では5G/コネクティビティ、人工知能、スマートシティ、スポーツテクノロジー、スタートアップ 、自動車テクノロジーなどが革新的なテクノロジートレンドが数多く出展された。そのため、主催者は数年前に名称をConsumer Technology Association(CTA)に変更し、ショーの名称もConsumer Electronics Showの略としてではなく、「CES(セス)」と呼ぶようになっている。

CESに来て驚くのはその会場の広さだ。ラスベガス・コンベンションセンター(LVCC)を中心に、隣接する「ウェストゲート」、「ルネッサンス」をはじめ、「ベネチアン」「サンズエキスポ」、「アリア」など周辺のホテルへと会場を拡大。それ以外にデモ会場として「プラチナロット」などを設ける。さらに報道機関向けのプレスカンファレンスは高級ホテル「マンダレイベイ」を2日間にわたって使用するなど、その規模は焦点を絞らなければとても回りきれるものではない。

来場者も順調に伸びているとみられ、その証左としてこの時期は、普段就航していない日本からのラスベガス直行便が期間限定で就航。今年は従来のデルタ航空に加え、アメリカン航空がJALとのコードシェアで実現した。その影響を受けるのがホテルの宿泊料。普段なら4000~5000円程度の泊まれるホテルがCES会期中はその4~5倍にまで高騰する。本来なら1月はクリスマス休暇明けの閑散期。ラスベガスにとってこの時期のCES開催は大成功を収めたと見て間違いないだろう。

「CES 2019」の巨大なレジストレーション用ブース「CES 2019」の巨大なレジストレーション用ブース

出展でめざましいのは、特に自動車関連で、今もなお新規出展が増え続けている。屋外ではその技術の一端をデモ走行で紹介する他、一部機能については公道での試験走行も体験できるなど、自動運転時代を見据えた数多くの新技術が披露される。一般家電では8K対応テレビや有機ELをはじめ、通信系の5G、IoT関連製品も目白押し。ポータブルオーディオではBluetoothを使った完全ワイヤレスヘッドホンやスマートスピーカー、スマートディスプレイが目を引きそうだ。

昨年は、1月のラスベガスに大雨が降るという異常事態となり、道路は川のように水が流れ、周辺の河川も氾濫の危険もあったほど。これを想定していなかったかどうか定かではないが、大雨の影響による漏電で会場内が数時間にわたって停電したこともあった。今年は5日夕方から小雨模様となっているが、これは6日午前には回復。会期中は気温は低いものの好天に恵まれ、自動運転の試験走行に影響は出ない見込みだ。

LVCCでは特設のテントも数多く接地されるLVCCでは特設のテントも数多く接地される

《会田肇》

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