マツダ3 国内初公開、名称はグローバルで統一か?…東京オートサロン2019

マツダ3 国内初公開、名称はグローバルで統一か?…東京オートサロン2019
マツダ3 国内初公開、名称はグローバルで統一か?…東京オートサロン2019全 5 枚

第37回東京オートサロンが大盛況のうちに幕を閉じた。今回も会場ではメーカーから複数の新型車がお披露目された。と言っても公式な発表ではなく、あくまでもお披露目。

例えばトヨタ『スープラ』の正式発表は、現地時間1月14日のデトロイトモーターショー2019で。そして『マツダ3』は既にロサンゼルスでワールドプレミア済みということで、いずれの場合も日本での正式な発表ではない。それゆえ、例えば価格とか、日本仕様は公表されていない。

このうちマツダ3は、事前の注目度も高いモデルの一つだった。会場にはいずれも北米仕様と銘打った3台が展示された。台上のディスプレイでは ソウルレッドクリスタルメタリックの5ドアモデルと、マシーングレーの4ドアモデルが展示され、平置きのスペースにはオプションパーツを装備した、「カスタムスタイル」と名付けられた5ドアモデルが展示されていた。

平置きの3ドアは、新色のポリメタルグレーという、薄いブルーに近いメタリック塗装が施されたもので、例えば従来のマシーングレーでは金属の光沢感を表現した塗装となっていたが、今回のポリメタルグレーは樹脂のイメージを塗装で表現したものになっているという。

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北米仕様だから3台ともに左ハンドル仕様。そしてスカッフプレートには「MAZDA3」の文字が浮かび上がっていた。このほかに、多分、国内仕様とは異なるであろうと思われた部分は、リアの曇り止め熱線プリント。一般的には横方向に細い線が組まれたものなのだが、このマツダ3は縦方向の熱線も入れられていて、ずいぶんと目が細かい。それに目立つ。果たしてこれも国内仕様と同じものか?? さらにその熱線プリントを施すためのガラス面周囲は、一般的な黒ではなく、何と濃いめのグレーの処理が施され、黄色い熱線プリントがかなり目立つものとなっていた。

スタイリングに拘りがあるハッチバックモデルの場合、ボディサイドのキャラクターラインがボディ下に1本通るだけで、後は面でボリューム感を表現している。このため、入念なチリ合わせが必要で、ボディの生産工程はかなり面倒くさそうだ。

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とっておきの情報をいくつか仕入れた。もっともそれらはマツダの公表する確定情報ではない。あくまでも非公式情報としてお届けする。そのひとつは名前に関するもの。従来マツダ3は、中国を除く海外市場向けモデルにはマツダ3の名称が使われ、国内市場では『アクセラ』の名を名乗っていたが、どうやらニューモデルはマツダ3で統一されることになる可能性が強い。『アテンザ』ですらスカッフプレートには車名を刻み込むようなデコレーションが施されておらず、車名を刻み込んだスカッフプレートを装備したのは高級感演出の表れだろうか。もっともオプションかもしれないけれど……。

次に、新型マツダ3の正式国内発表は今のところ春、と言われている。果たしてそれが新年度になるのか、2018年度内に行われることになるか定かではないが、とりあえず「春」だそうである。

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すでに何度もアナウンスされている通り、このクルマにはディーゼルとガソリンユニットに加え、「スカイアクティブX」と呼ばれる、火花点火制御圧縮着火(SPCCI)技術を世界で初めて実現したエンジンを搭載する。しかも、すでにマツダも公式に認めているが、マイルドハイブリッドとしてデビューさせるのだ。火花点火制御圧縮着火(SPCCI)は、要するにガソリンエンジンとディーゼルエンジンのいいとこどりという、夢のようなエンジンなわけで、これについては世界中が期待している。

前回の東京モーターショーで筆者が、参加されたガイドツアーの人々に予言した通りになったのだが、一つ違っていた。それは48Vを使用したマイルドハイブリッドではなく、どうやら24Vのバッテリーとの組み合わせになるようである。

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そしてもう一つ。国内デビューと言われる春に、このエンジンが同時発売されることはなさそうである。果たしてスカイアクティブX投入がいつになるのか、気になるところである。
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《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

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