外観はドレスアップカーだけど余裕の車中泊キャンパー、アルパインスタイル×トイファクトリー…ジャパンキャンピングカーショー2019

トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2019)
トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2019)全 41 枚

1日に開幕したジャパンキャンピングカーショー2019。近年キャンピングカーはブームとなっており、小さい子どもがいる世帯や子育てが終わった夫婦などが、キャンピングカーの車中泊を利用して、旅行やレジャーを楽しんでいる。しかし、本格的な装備の車両となると、愛好家やセカンドカー、もしくはレンタルとなる。

そんな中、最近注目なのは、車中泊に特化したベッドキットメインのキャンピングカーだ。装備費用も抑えられるので、マイカーとしても両立させることができる。ドレスアップカーの「アルパインスタイル」は、キャンピングカー、トレーラーの専門店「トイファクトリー」とのコラボ商品として、『ハイエース』と『ノア』を参考出品した。

アルパインスタイルが得意とするエアロパーツやドレスアップ用のインテリア、大画面カーナビと、トイファクトリーの専用ベッドキットを組み合わせ、見た目はワンボックス、ミニバンでありながら、内装は車中泊が快適な空間に改装できるようになっている。フラットなベッドマットや収納家具などは、トイファクトリーの長年のノウハウと顧客の声を生かした本格的なつくりだ。

外装の変更は、スタイリッシュなエアロパーツのみなので、キャンピングカーには見えない。ナビ機能やオーディオ、電装品はアルパインの技術が投入されている。専用バンパーにはコーナーカメラがビルトインされ、11型ディスプレイにカーナビ画面で映像が確認できる。アルパインのナビは「ボイスタッチ」という音声操作が可能なモデル。特定ワードに限るが、「ハイ、◯◯」のような起動ワードなしでカメラ画像の切り替えや目的地設定などが可能だ。

トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2019)トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2019)

こだわっているのは外装だけではない。快適な車中泊のため、内装の内側には断熱材を使い、ヒーターやエアコンの効果を高めている。ブースの担当者によれば「氷点下の夜で宿泊を試したが、すこぶる快適だった」そうだ。サブバッテリーを搭載すれば一晩ヒーターなどを稼働させることができるという。

ハイエースは2列目シート以降が完全フラットにできるので、大人2人でも余裕で横になれる。ベッドマット下は物をおけるし、両サイドの家具は収納スペースもある。ベッドマット上にUSB充電ポートがでているのもうれしい。

トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2019)トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2019)

ノアは2列目シートをスライドさせフラット化し、3列目シート以降にベッドキットを装着して横になるスペースを確保する。2列目シートは、まず中央に寄せて座面を前いっぱいにスライドさせる。ヘッドレストを外すと、ベッドマットのフチとつながる。寝るときは、足が平にした2列目シートに乗せるようになる。

純正装備は極力残す方針で作られているので、ノアの3列目シートはそのままだ。寝るとき以外は、ほとんどノーマルのミニバンとして使える。車中泊ができるからといって、普段遣いを犠牲にしていない。

トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2019)トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2019)

展示のハイエースとノアは参考出品とのことで、発売日は未定だが、商品化を目指して細部の作り込みを行っているという。気になる価格だが、事前のアンケートなどでは、基本的な装備(エアロパーツ、コーナーカメラ、大画面ナビ、ベッドキット、収納家具など。詳細未定)で、車両価格+20万円(ノア)~70万円(ハイエース)がひとつのターゲットとなっているそうだ。

トイファクトリーのブースでは、他にもジムニーベースのテントカー、「カリモク」が内装家具を手掛けたコラボキャンパー、スーパーロングの各種キャンピングカーも展示しており、本格的な愛好家向けのニーズにも応えている。両社のコラボによって、トイファクトリーは、AV機器やエアロパーツ、最新ナビなど電装品の強化となり、アルパインスタイルは、車中泊キャンパーという新しいライフスタイル、カスタムカースタイルの提案という効果につながっているという。

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《中尾真二》

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