岩手県交通と西鉄エム・テック、安川情報システムは2月19日、西鉄エム・テックと安川情報システムが共同開発したIoT技術を搭載した高機能なバス停「スマートバス停」の実証実験を、岩手県盛岡市内の「盛岡バスセンター(ななっく前)」バス停で1年間実施すると発表した。
スマートバス停は、デジタルサイネージなどに時刻表や運行情報、その他の告知文や緊急案内、広告などをリアルタイムに提供できるバス停。今回の実証実験では、バスの時刻表や告知文、緊急案内などの様々な情報を柔軟に提供することで利用客への利便性効果を検証する。
視認性の高い大型モニターを採用し、電源設備を施しヒーターを付属させることで、寒冷地でも機能維持できるかも検証する。
岩手県交通では、県内を中心に広範なエリアに多数のバス停留所を展開しており、ダイヤ改正時におけるバス停表示の一斉入替えが大きな負担となっている。限られた労働力をIoT技術の活用で補う目的で今回の実証実験に取り組む。
実証実験を実施する盛岡バスセンター(ななっく前)バス停は盛岡地区における中心市街地活性化の重要拠点に位置している。明るく視認性の高いスマートバス停の設置は中心市街地の賑わい創出にも貢献する。
また、盛岡地区の既存のバスロケーションシステムは老朽化が進んでおり、早期の次世代システム導入が重要な経営課題となっている。スマートバス停は次世代システムにおけるバス現在位置の表示機としての活用も視野に入れている。