BMWグループ(BMW Group)とダイムラー(Daimler)は2月22日、両社のモビリティサービス事業を統合した新会社を5社設立し、モビリティサービス事業に10億ユーロ(約1255億円)以上を投資すると発表した。
両社は、カーシェアリングやライドシェア、駐車サービス、電動車の充電などのモビリティサービスを、それぞれ独自に手がけてきた。これをひとつに統合し、顧客に対して持続可能なアーバンモビリティサービスを、単一ソースから提供していく。
BMWグループとダイムラーとは、折半出資により新たな合弁会社を5社設立し、この新会社にモビリティサービス事業を集約する。5つの新会社は、ドイツ・ベルリンに設立され、それぞれ「REACH NOW」、「CHARGE NOW」、「FREE NOW」、「PARK NOW」、「SHARE NOW」と命名された。
REACH NOWは、マルチモーダルおよびオンデマンドモビリティサービスで、予約や支払い機能を持ち、さまざまな移動手段を利用できる。都市におけるプライベートな移動という課題に対する解決策を提供する。
BMWグループとダイムラーが統合したモビリティ事業のイメージ充電サービスのCHARGE NOWは、世界の25カ国に10万以上の充電スタンドを持つ公共充電ステーションネットワークだ。充電ステーションを簡単に見つけ、充電し、支払いができるのが特徴になる。
ライドヘイリングのFREE NOWは、欧州最大のタクシーアプリを利用して、タクシーを呼ぶことができるサービスだ。指先ひとつで他人とタクシーを共有できるサービスは、都心交通の混雑を緩和する。
BMWグループとダイムラーが統合したモビリティ事業のイメージパーキングサービスのPARK NOWは、チケット不要、キャッシュレスの駐車支援サービスだ。駐車場の検索、予約、支払いサービスを手がけ、駐車スペースを探し回る手間を省くデジタルパーキングサービスとなる
カーシェアリングのSHARE NOWは、世界31か所の大都市で合計2万台の車両を運用。車両をより便利に利用でき、都市部の車両総数を減らすことを目指す。両社では、すでに400万人以上の顧客が、カーシェアリングサービスを利用している。
BMWグループとダイムラーが統合したモビリティ事業のイメージ