プジョー 508 新型に「プジョースポール」の高性能PHV…ジュネーブモーターショー2019で発表へ

プジョーの新たな電動スポーツモデルシリーズを示唆した1台

1.6ターボ+2モーターでシステム出力400hpを獲得

プジョースポールがシャシーを強化、内外装は専用

プジョー・コンセプト508プジョースポール・エンジニアード
プジョー・コンセプト508プジョースポール・エンジニアード全 21 枚

プジョーは、3月にスイスで開催されるジュネーブモーターショー2019において、『コンセプト 508 プジョー スポール エンジニアード』(Peugeot Concept 508 Peugeot Sport Engineered)を初公開すると発表した。

プジョーの新たな電動スポーツモデルシリーズを示唆した1台

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すでにプジョーは、新開発のプラグインハイブリッド(PHV)パワートレインを発表。この新開発PHVパワートレインを『3008』、新型『508』、新型『508SW』の3車種に搭載し、欧州で2019年秋に発売する。

プジョーは2018年10月、この3車種のPHVに続いて、新たな電動スポーツモデルシリーズを開発し、2020年から発売すると発表した。これにより、プジョーはブランドの電動化戦略を加速させる。新たな電動スポーツモデルシリーズは、プジョーのモータースポーツ部門、「プジョー スポール」と共同開発。プジョーは2018年シーズンをもって、世界ラリークロス選手権へのワークス参戦を終了し、電動モデルの開発に経営資源を集中していく。

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ジュネーブモーターショー2019で初公開される予定のコンセプト508プジョー スポール エンジニアードは、2020年から発売する新たな電動スポーツモデルシリーズを示唆した1台となる。ベース車両は、新型508のサルーンだ。

1.6ターボ+2モーターでシステム出力400hpを獲得

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コンセプト508プジョー スポール エンジニアードの電動パワートレインは、プラグインハイブリッド(PHV)だ。直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ「PureTech」エンジンが、最大出力200hpを獲得。フロントとリアに置かれるモーターは、フロント側が最大出力110hp、リア側が最大出力200hpを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体のパワーは400hp、トルクは51kgmで、4輪を駆動。0~100km/h加速は4.3秒、最高速は250km/h(リミッター作動)となる。

バッテリー(二次電池)は、蓄電容量11.8kWhのリチウムイオンで、EVモードでは最大50km(WLTP計測)をゼロエミッション走行できる。CO2排出量は49g/kmとした。

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プジョースポールがシャシーを強化、内外装は専用

プジョースポールの手によって、シャシーは強化された。トレッドはフロントが24mm、リアが12mm拡大。車高は若干低められた。タイヤはミシュランの「パイロットスポーツ4S」で、245/35R20サイズを履く。ブレーキは、ローター径が380mmの大容量タイプとした。

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外観は、フロントバンパーをよりシャープなデザインとし、エアダクトを大型化して冷却性能を引き上げる。サイドフラップは空気の流れを最適化する。一部パーツの成型には、3Dプリント技術を利用した。フローティングブレードを装備。サブフレームには空力抵抗を減らすために、フラップが装着される。リアバンパーは、ディフューザー付きの専用デザインとした。20インチのアルミホイールは、ブレーキの冷却性に配慮する。ドアミラーカバーは、カーボンファイバー製だ。

インテリアは、新開発の「コンフォートフィットシート」を採用。クリプトナイトとオニキスブラックのステッチを施したレザーとアルカンターラを組み合わせる。天井もアルカンターラ仕上げとした。ステアリングホイールは、上部と下部がフラットなデザインで、カーボン+アルカンターラ仕様。タッチセンシティブ式のシフトレバーにもアルカンターラを使用する。センターコンソールは、カーボンファイバー仕上げとし、ダイナミックな個性を際立たせる。

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車載コネクティビティは、10インチのHDタッチスクリーンと12.3インチのヘッドアップディスプレイを装備。プジョーの「i-Cockpit」も導入されており、ステアリングホイールをよりコンパクトにし、ドライバーの視界や足下スペースを開放できるように配慮。ヘッドアップディスプレイは高解像度の12.3インチとし、ドライバーの目線の延長線上に、必要な情報を映し出す。

《森脇稔》

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