クルマのHMIは“カワイイ”か…女脳の違和感センサーが誤操作をなくす?【岩貞るみこの人道車医】

複雑化するクルマのインターフェイス。開発の判断基準に“カワイイ”が必要?(写真はイメージ)
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開発&議論が高まるHMI=Human Machine Interface

男脳、女脳。男は決断、女は共感。男は理論、女は感覚。

可愛げがなくて理屈こきであるものの、日常的にいつも感じているのは、私は完全に感覚で生きている女脳だということだ。男女の性別で脳の種類を分けるのにはちょっと抵抗があるけれど、人間は大きく前述のような二種類の脳が存在し、身体的男女によってこのように分かれる傾向にあると感じている。

今回は、女脳とHMIの話。HMI、Human Machine Interfaceは、機械と人間が意思を伝えあうときに、間にあるもの。伝える役割を果たすものだ。

人がクルマに意思を伝える。

こう動かしたいという意思は、ハンドルやアクセル、ブレーキなどを使って伝える。ハンドル、ペダル、ウィンカーレバーなどは、すでに位置が定着しているものの、より使いやすく誤操作(間違った意思が伝わる)しないようにと、形状や重さなどはさまざまな思考錯誤が繰り返されている。
ペダルを踏み込む様子
さらに、スイッチ類。最近は、クルマにさまざまな機能が搭載され、運転席回りの一等地をどう使うかは技術者にとって悩ましい部分。位置、形状、色、まわりのスイッチとの関連性も、検討が続いている。

逆に、クルマから人への意思表示。

「ガソリンないから走れなくなりますよ」「空気圧減っていますよ」という表示がそれ。こうした時間的に余裕があるものから、被害軽減ブレーキや、車線逸脱防止装置などの短時間で確実に伝えなければいけないものまで、ランプの形、色、大きさ、位置、明るさ、さらに音量、音質、振動などのインターフェイスが検討されている。

とくに、完全自動運転に向かって自動運転技術系の警告は、世界的にHMIの開発&議論が高まっている。

女脳の違和感センサーにひっかからない、という判断基準を

女性エンジニアが主導し開発されたダイハツ ミラトコット
そんななか、ときどき出くわすのは、なんでこんなふうにしちゃうのかな、という違和感だ。いわゆる、“女脳の感覚”にひっかかるのである。

技術者が考えるHMIは、これまでの開発のデータや、理論をもとに計算されたもの。それはそれで、ものすごく重要なアプローチである。でも、いくら理論詰めで考えても、違和感があるものはある。

女の勘は、理論なんて関係ない。違和感は、違和感。使いにくいものは使いにくいのだ。こうした感覚の判断基準は、女性がよく口にする「カワイイ」につながると感じている。

なにを見ても「カワイイ~」。
逆に、かわいくないものには、まったく反応しない。潔い判断基準である。

いったいなにがカワイくて、なにがカワイくないのか。説明してくれ。その根拠はなんなんだよ?

そう問われても、答えようがない。まさに感覚なのである。好きか嫌いか。だれかを好きになるのに理屈だけで語れないように、「カワイイ」に論拠はないのだ。そのとき、女脳が直観的に感じたかわいさが「カワイイ」なのである。

女の感覚、女の勘。

女性の多くは(主語が大きくて申し訳ないが、でも、盛りすぎでもないと思う)直観だけで、人生に必要な「行動の選択」をこなしている気がする。そしてみんな、しっかりと、楽しくて幸せになる方向に進めているのである。

女脳を理解するという、不可能なことはしなくていい。でも、これからスイッチがてんこ盛りになってくるクルマのHMIを考えるのなら、女脳の「違和感検出機能」を判断基準に加えたらいいのにと本気で思っている。

天下無敵の大阪のおばちゃんが「違和感なし!」と、ふっつうに使えるものは、だれにとっても使いやすくて誤操作しないものになると思います。

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、ノンフィクション作家として子どもたちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

《岩貞るみこ》

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