DeNAとSOMPOホールディングスは2月28日、個人間カーシェア事業の合弁会社「DeNA SOMPO Mobility」とマイカーリース事業の合弁会社「DeNA SOMPO Carlife」を設立すると発表した。
自家用車の年間稼働率は時間で約3%と言われており、個人間でシェアすることで維持費を軽減したいというニーズは年々増加。DeNAは個人間カーシェアサービス「Anyca」を2015年9月から展開し、市場を牽引してきた。一方で、個人間カーシェアサービスでは、トラブルを予防し、保険による「安心・安全」の担保がこれまで以上に求められている。
新会社DeNA SOMPO Mobilityでは、DeNAが運営してきた個人間カーシェアサービス「Anyca」の事業は、4月から「DeNA SOMPO Mobility」が引き継ぎ、運営を開始。また、現在の24時間単位の自動車保険以上に個人間カーシェアに特化した専用保険の提供を検討する。
さらに、条件付きで一定回数クルマを無料で利用できる「0円マイカー」の提供も開始。カーシェアによる収益が車両価値を上回ると期待される車種をAnycaが貸与してオーナーになってもらい、オーナーは駐車場と車両貸し出しにかかわる作業を提供する。すでに車を所有している人には、Anycaから定額を毎月支給する。カーシェアのニーズが高い都市部から期間限定での提供を予定している。
個人間カーシェア事業の合弁会社「DeNA SOMPO Mobility」とマイカーリース事業の合弁会社「DeNA SOMPO Carlife」車の受け渡しの利便性を向上させるため、2019年度からスマートデバイス(受け渡し用機器)を用意し、ドライバーはスマホで予約とドアロック解錠ができるようにする。BtoCカーシェアではすでに運用されている非対面受け渡しを個人間カーシェアでも実現する。
また、一定期間において車を定額で手軽に所有できるマイカーリースは、サブスクリプションモデルの一つとして、近年注目されている。新会社DeNA SOMPO Carlifeでは、個々の生活スタイルに合った車の所有方法の一つとして、これまでにない新しいマイカーリース事業を6月から展開する予定だ。
新たな提案は、サブスクリプションとシェアリングの組み合わせ。同社でリースした車をAnycaでカーシェアする仕組みを提案し、マイカーの実質負担を軽減する。新会社では、SOMPOホールディングスグループのネットワークを通じて、将来的には月間1000台規模の提供を見込んでいる。