長野県のしなの鉄道は2月28日、老朽化した元JR東日本115系電車に代わって導入する新型車両「SR1系」の概要を明らかにした。
SR1系は「Shinano Railway 1」の略で、「新たな歴史の始まり」や「オリジナル」を意味する。車体はJR東日本が100%出資している輸送用機器メーカーの総合車両製作所(横浜市金沢区)が製造する「sustina(サスティナ)S23シリーズ」と呼ばれる共通プラットフォームモデルを利用しており、2019~2026年度に総勢52両(2両編成26本)を導入する。
平日の朝・夕や土休日に運行する有料ライナー列車用と一般列車用の2種が登場するが、導入初年度となる2019年度は、収益性を考慮して有料ライナー列車へ投入する車両を2両編成3本導入し、2020年3月に納車、同年7月から営業運行に入る予定。
なお、有料ライナー列車については、朝に運行する小諸~長野間の列車を『しなのサンライズ』、夕方に運行する長野~上田間の列車を『しなのサンセット』、軽井沢~妙高高原間や長野~軽井沢間で運行する列車を『軽井沢リゾートライナー』とする予定だが、正式な列車名は2020年1月までに発表される。
一般列車用SR1系の車内。座席は温かみを示す赤を背面に配し、床面はグレー、壁は白をベースに薄い木目調とする。バリアフリー対応トイレやドア開閉ボタン、車内案内表示などを備える。