【モースポフェス鈴鹿】トヨタ、ホンダ、モビリティランドの3社共催で開幕…新世代レジェンドバトルは本山哲が先勝

新・永遠のライバル対決、初戦の模様。
新・永遠のライバル対決、初戦の模様。全 16 枚

2日、鈴鹿サーキットで「モースポフェス 2019 SUZUKA」が始まった。トヨタ、ホンダ、モビリティランドの3社共催による初実施で、今年のモータースポーツシーズン本格開幕に向けたキックオフイベントとなっている(翌3日までの2日間開催)。

昨年までは鈴鹿サーキットのモータースポーツファン感謝デー(通称:鈴鹿ファン感)が開催されていた時期に、今年はトヨタ、ホンダ、モビリティランド(鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎの運営会社)の3社共催による新イベントがセットされた。「モースポフェス 2019 SUZUKA~モータースポーツファン感謝デー~」は、メーカーの垣根を越えてモータースポーツの魅力をシーズン本格開幕の前に全方位的に発信するイベントだ。

原則として入場無料ということもあり、好天に恵まれた初日(2日・土曜)の朝、鈴鹿サーキットの周辺道路にはビッグレース開催時もかくや、というくらいの渋滞が発生。ファンの大きな期待のもとに始まったモースポフェス鈴鹿は、四輪、二輪のトップカテゴリーのデモレースや世界の頂点を極めたマシンと選手の凱旋ラン、グリッド&ピットウォークなど魅力的なプログラム目白押しで盛り上がりを見せた。

なかでも目玉コンテンツといえるのが、「新・永遠のライバル対決」。これは昨年までの鈴鹿ファン感で星野一義と中嶋悟が中心になって展開していたレジェンドバトルの新世代版で、今度は本山哲、脇阪寿一、道上龍という現在40歳代後半の若手レジェンドたちによる三つ巴の戦いである(土・日とも開催)。

(左から)道上龍と脇阪寿一、本山哲。(左から)道上龍と脇阪寿一、本山哲。

それぞれがJGTC~SUPER GTのGT500クラスでかつて駆った愛機に搭乗しての東コース3周バトルは、(半ば意図的なものも含む)順位入れかえを経つつの“魅せる戦い”の末に、2008年型日産「GT-R」の本山が先勝を達成。2位に2000年型ホンダ「NSX」の道上、3位が2002年型トヨタ「スープラ」の脇阪だった。トヨタとホンダのイベントで日産の本山が勝利したわけだが、翌2日目の戦いがどうなるか、レース前後の激しい舌戦の行方も含めて注目されるところだ。

抜群の人気を誇るSUPER GTのマシンがGT500、GT300の両クラス総計で10台以上揃ってのデモレース(東コース)やフリー走行(フルコース)もあるなどして沸き立つ鈴鹿サーキット、午後の「オープニングセレモニー」では至高の異種混合パレードランも実現した。

本山が乗るのは2008年型のGT500仕様GT-R本山が乗るのは2008年型のGT500仕様GT-R

多彩な出自のマシンが組む隊列のなかには、2017年のインディ500ウイニングマシン、ダラーラ「DW12・ホンダ」(ドライバーは佐藤琢磨)、2018年のルマン24時間レース総合優勝車トヨタ「TS050」(ドライバーは中嶋一貴)、そして2018年の世界ラリー選手権マニュファクチャラーズタイトル獲得車、トヨタ「ヤリスWRC」(ドライバーはトミ・マキネン チーム代表)の姿が。ここでしか見られない夢のパレードとなった。

同セレモニーには主催3社の“トップ”も顔を揃えている。豊田章男トヨタ社長、八郷隆弘ホンダ社長、山下晋モビリティランド社長の3氏だが、豊田社長はヤリスWRC、八郷社長はTSR CBR(二輪のルマン24時間レース優勝車)を自ら操縦しての登場で、一層のスペシャル感醸成にも貢献した。

本山哲本山哲

ホームストレートで豊田社長と八郷社長を迎え入れた山下モビリティランド社長は、「日本のモータースポーツをもっと盛り上げようという両社長の思いがあってこそ実現した今日、明日のイベントです」と感謝の意を表明。豊田社長は直前に体調を崩していたらしいが、八郷社長からの直接連絡にも背を押される格好で“鈴鹿参陣”を果たした旨等がトークセッションで語られた。さらに、普段はライバルだが、ともにモータースポーツを、自動車業界全体をさらに活性化していこうと考えていることも、両社長から異口同音に語られている。

歴史的初開催といってもいい「モースポフェス 2019 SUZUKA」は、明日(3日)も開催される(天候等によるスケジュール変更等の可能性あり)。

脇阪寿一脇阪寿一

《遠藤俊幸》

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