メルセデスベンツ GLC 改良新型、48Vマイルドハイブリッド採用…ジュネーブモーターショー2019で発表予定

内外装をリニューアル。ジェスチャーコントロール導入

MBUXやフルデジタルコクピットを採用

新開発の2.0リットルガソリンターボに48Vマイルドハイブリッドシステム搭載

メルセデスベンツ GLC 改良新型
メルセデスベンツ GLC 改良新型全 15 枚

メルセデスベンツは、3月5日にスイスで開幕するジュネーブモーターショー2019において、改良新型『GLC』(Mercedes-Benz GLC)を初公開すると発表した。

GLCは、『GLK』の後継モデルとして、2015年6月に欧州で発表された。メルセデスベンツはSUVの車名を順次、新呼称に変更。これに伴い、GLKはモデルチェンジを機に、車名をGLCに変更した。「GL」がメルセデスベンツのSUVに共通する名称(『Gクラス』を除く)で、末尾の「C」は、『Cクラス』の車格であることを意味する。

このGLCがデビューからおよそ4年が経過し、初の本格改良を受けて、ジュネーブモーターショー2019において、改良新型を発表する。改良新型GLCでは、スポーティさをさらに追求するとともに、「MBUX」やジェスチャーコントロール、新エンジンなどの採用が行われた。

内外装をリニューアル。ジェスチャーコントロール導入

外観は、デイタイムランニングライト付きのLEDハイパフォーマンスヘッドランプを標準装備した。マルチビーム技術を導入したフルLEDヘッドランプは、オプションで選択できる。リアには、フルLEDテールランプを採用。エグゾーストを組み込んだリアバンパーやクロームスキッドプレートも新しい。17~19インチのホイールも新デザインだ。「AMGライン」仕様には、ダイヤモンドパターンのフロントグリルや専用バンパーが装備される。
メルセデスベンツ GLC 改良新型メルセデスベンツ GLC 改良新型
室内には、新デザインのマルチファンクションステアリングホイールを採用した。新しいステアリングホイールには、2つの仕様が用意され、各種操作を行うタッチコントロールボタンが付く。センターコンソールの多機能タッチパッドでは、ジェスチャーを含めた指の動きやマルチタッチ制御を使用して、テレマティクス機能を操作する。これは音声制御に代わるものとして機能し、文字や数字などを手書きで入力することができる。タッチパッドの表面は、はっきりとした触覚だけでなく、音響的フィードバックも提供する。

MBUXやフルデジタルコクピットを採用

改良新型GLCには、対話型のインフォテインメントシステム、MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を採用する。その最大の特長のひとつが、人工知能(AI)による学習機能で、特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えている。

さらに、オプションで10.25インチワイドディスプレイとタッチスクリーン操作対応の高精細ワイドスクリーンを備えたフルデジタルコックピットや、自然対話式音声認識機能を備えたボイスコントロールを導入する。ボイスコントロールは、「ハイ メルセデス」と呼びかけることで起動する。
メルセデスベンツ GLC 改良新型メルセデスベンツ GLC 改良新型
新開発の自然対話式音声認識機能は、目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力と読み上げ、気象情報など、多くのインフォテインメント機能に加えて、エアコン、各種ヒーター、照明など、さまざまな便利機能にも対応する。

新開発の2.0リットルガソリンターボに48Vマイルドハイブリッドシステム搭載

新開発の2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンには、マイルドハイブリッドを組み合わせた。ベルトを介してクランクシャフトと接続されるスターターとジェネレーターを兼ねるモーター、「BSG」(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)を採用する。48Vの電気システムも導入され、回生ブレーキなどにより発電した48Vの電気を、蓄電容量1kWhのリチウムイオンバッテリーに蓄える。このバッテリーの電力が、必要な際に最大出力14ps、最大トルク16.3kgmのモーターを回して、エンジンのパワーをアシストする。
メルセデスベンツ GLC 改良新型メルセデスベンツ GLC 改良新型
また、回生ブレーキによる燃費低減効果だけでなく、ターボチャージャーの過給圧が充分に高まるまでの間のアシストを行い、スムーズな加速を支援する。このモーターはギアシフト時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これにより、シフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを可能にするという。

このほか、エンジンを止めた状態で走行するコースティング(惰性走行)も可能だ。エンジン始動の際の低騒音、低振動も追求している。

《森脇稔》

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