T型フォードからスバル360まで展示…クラシックカー・スポーツカーin科学館

第8回クラシックカー・スポーツカーin科学館
第8回クラシックカー・スポーツカーin科学館全 30 枚

千葉県市川市の千葉県立現代産業科学館サイエンス広場で3月10日、「クラシックカー・スポーツカーin科学館」が開かれ、100年前の『T型フォード』から60年代、70年代の名車まで47台が集まった。

県の基幹産業のひとつである鉄鋼・石油産業を支えている自動車の歴史を知ってもらうことを目的に、2011年から始まったイベントで、今回で8回目の開催となった。年を追うごとに認知度が高まり、今年は例年以上に問い合わせが多かったという。

もともと、同館の車好きの職員と、欧州車を始めとした旧車の整備や修理に定評のある地元「ガレージユアサ」の協力で始まったもので、この手のイベントとして県の施設で行われるのは珍しい。

参加資格としては、クラシックカーは1988年以前に製造された国産・外国産の車両、スポーツカーは製造年代は問わないというもの。

第8回クラシックカー・スポーツカーin科学館第8回クラシックカー・スポーツカーin科学館毎回、目玉のひとつとなっているのは、T型フォード。この個体は1919年製だから、今年でちょうど100年前の車ということになる。ガレージユアサがレストアして現産館で動態保存されている車両で、年7回、乗車会を行うなど、地元の人たちにとってはお馴染(なじ)みでもある人気者。この日もエンジンをかけるとブルンブルンと独特な音を出し、大勢の人が集まった。

一般参加では、日産『スカイラインGT-R』やポルシェ『911』など、旧車イベントでは欠かせない車が集結。第1回から参加しているというオーナーもいて、あちこちで旧交を温めていた。

第8回クラシックカー・スポーツカーin科学館第8回クラシックカー・スポーツカーin科学館その中の1台がオペル『GT』。オーナーが42歳時の1969年に日本橋三越デパート本店で新車購入して以来、50年が経つという個体で、そのオーナーは今年で92歳にもなる。今回も車両共々元気な姿を見せて、訪れた旧車ファンや家族連れなどに質問攻めにあっていた。

ピカピカのボディで際立っていたのは、ブリティッシュグリーンのジャガー『Eタイプ』(1964)。2004年にアメリカから個人輸入してレストアしたというもので、ボディは新車同様のカチオン電着塗装まで施す念の入れよう。本革仕立ての内装は、シートや内張りなどオーナー自らコツコツと手縫いで仕上げたという。こちらも来場者の人気が高く、小さな男の子がドライバーズシートに座らせてもらうなど、ほほ笑ましい交流が絶えなかった。

このほかにも、ナンバー付のレーシングカー、ロータス『23B』(1963)や、左ハンドルのスバル『360』(1969)、シングルナンバーのいすゞ『べレット』(1966)、リアエンジンのシムカ『1000』(1968)、ユニークな構造のシトロエン『CX25 GTI』(1987)など、希少な車両が並んだ。また、『ラ・セード』(1989)や『オロチカブト』(1998)といった、個性的な車造りで知られる光岡自動車の意欲作もあった。

《嶽宮 三郎》

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