VWの次世代EV『ID.』、フランクフルトモーターショー2019で発表へ

フォルクスワーゲン ID.の開発プロトタイプ
フォルクスワーゲン ID.の開発プロトタイプ全 7 枚

フォルクスワーゲンは3月13日、次世代EVの『ID.』(Volkswagen ID.)を、9月にドイツで開催されるフランクフルトモーターショー2019で初公開すると発表した。

フォルクスワーゲンが電動化攻勢の中心に据えるのが、「ID.」ファミリーだ。最初の市販モデルとして、『ゴルフ』セグメントに属するコンパクトEVのID.を2020年に発売する予定。これに続いて、SUVセグメントには『ID. CROZZ』を投入する計画で、さらにMPVの『ID. BUZZ』を順次、市場に導入していく。

ID.には、「MEB」(モジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス)車台を使う。モーターがギアボックスとともにリアアクスルに組み込まれ、バッテリーが他のコンポーネントと共に車両のフロア下に効率よく搭載される。モーターからリアアクスルへのパワーの伝達は、1速ギアボックスを介して行われる。WLTP基準による航続は、330~550km。出力125kWhの急速充電システムを利用すると、30 分以内にバッテリー容量の80%を充電できる。

フォルクスワーゲン ID.の開発プロトタイプフォルクスワーゲン ID.の開発プロトタイプID.ファミリーとして、最初に生産を開始し、2020年に発売されるのが、フルコネクテッド機能を備えたコンパクトEVのID.だ。ロングホイールベースと短いオーバーハングが特徴で、内燃エンジンが搭載されていないため、前後アクスルを車両のより外側に配置することを可能にしている。

フォルクスワーゲンはこのID.を、9月にドイツで開催されるフランクフルトモーターショー2019で初公開する計画だ。ID.の価格は、ゴルフのディーゼル仕様とほぼ同じ価格帯になる予定という。

《森脇稔》

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