ケーヒンは3月14日、世界最大の二輪車市場であるインドにて、インド子会社ケーヒンインディアマニュファクチュアリング(KPL)が二輪車用電子燃料噴射システム(FIシステム)の新工場(第2工場)を完成させたと発表した。
ケーヒンは、2020年からインドにて強化される環境規制基準の施行にあわせ、排出ガスのクリーン化と燃費向上に貢献するFIシステム4製品(インジェクター、燃料ポンプ、スロットルボディ、電子制御ユニット)を2019年度中の量産開始に向けて準備を推進。その中で、インジェクターと、燃料ポンプの構成部品であるフューエルフィードポンプの生産を計画しているKPLの第2工場が3月8日に完成した。
開所式で横田千年社長は、「ケーヒンはインドでのFI化に向けたプロジェクトを立ち上げ、開発と生産の準備を進めてきた。第2工場を含むインド国内の5つの工場で、1000万台規模のFIシステム4製品を生産する。かつてない規模の同時立ち上げと高い品質を両立するよう、取引先とともに一丸となって取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
なお、第2工場は、全館をLED照明にするとともに、高効率な空調設備を導入し、省エネルギー化した。さらに、工場からの排水を社内で全量処理し、リサイクルすることで外部排出をゼロにするなど、環境に配慮。くわえて、全館空調により温度管理を行うとともに、インド特有の砂塵を排し、生産ライン内に不純物の混入を防止するため全館を陽圧構造にするなど、高品質な製品を安定生産するための環境を構築した。
開所式