アウディは(Audi)は3月14日、ドイツで開催した年次記者会見において、ポルシェとの提携の強化を検討していることを明らかにした。
フォルクスワーゲングループに属する両社は、すでにエンジンの共用など、一定の分野で協力関係にある。2017年春の発表では、これをさらに進め、将来は車両のアーキテクチャの共用を含めて、共同開発に取り組む。さらにポルシェとアウディは、自動運転、電動パワートレイン、デジタル化などの面で、緊密に協力していくことが発表された。
ポルシェとアウディは2018年2月、共同で電動化戦略を加速させると発表した。具体的には、PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)と呼ばれる次世代の電動車両向けアーキテクチャを共同開発する。
PPEでは、新しい電動アーキテクチャにより、ポルシェとアウディはパッケージやホイールベースなどを、最適化して共用することが可能に。PPEをベースとした最初のモデルは、2021年末に発表される予定。これに先駆け、2018年にはアウディが『e-tron』を発売。2019年にはポルシェが『タイカン』を発売する計画を掲げている。
アウディ e-tronPPEは、B~D量販セグメントをカバーする、アウディの複数の電動車モデルファミリーの基礎となる。PPEでは、SUVやセダンなどのボディタイプの両方のコンセプトを計画している。PPEは、電動車専用に開発されており、重量、パッケージング、ボディのプロポーションに関して利点を発揮するという。
アウディはドイツで開催した年次記者会見において、ポルシェとの提携の強化を検討していることを明らかにした。アウディ取締役会のブラム・ショット会長は、「ポルシェと共同開発したPPEによって、電動モビリティの拡大を図っていく」と述べている。
ポルシェ・タイカンのプロトタイプ