2025年にHVとFCVの価格差を70万円に、水素・燃料電池戦略ロードマップ

セルフで水素を充填できるENEOS横浜綱島水素ステーション
セルフで水素を充填できるENEOS横浜綱島水素ステーション全 3 枚

経済産業省は、新たな「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を策定したと発表した。

水素・燃料電池戦略協議会では、水素社会の実現に向けて、2014年にロードマップを策定し、2016年に改訂した。2017年12月の水素基本戦略、2018年7月の第5次エネルギー基本計画、2018年10月のTokyo Statement(東京宣言)がそれぞれ策定、発表されたことを受けて内容を大幅改訂し、「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を新たに策定した。

新たなロードマップでは、FCV(燃料電池車)のシステムコストを引き下げるなどして2025年までにFCVとハイブリッド車(HV)の価格差を、現在の300万円から70万円に抑える。これによってFCVを2025年に20万台、2030年に80万台に増やす。

燃料電池バスの車両価格については2020年代前半に現在の1億5000万円から5250万円に引き下げる。これによって2030年にFCバスの目標を1200台にする。

燃料電池自動車、トヨタMIRAI燃料電池自動車、トヨタMIRAI

水素ステーションについても整備・運営費を下げる。2025年までに水素ステーションの整備費を現在の3億5000万円から2億円、運営費を3400万円から1500万円に引き下げる。2025年に水素ステーションを320カ所、2030年に900カ所整備する計画。

水素の製造コストについても褐炭ガス化による製造コストを、現在の1Nm3あたり数百円を12円に抑える。水素液化の効率アップなどで貯蔵・輸送コストも引き下げ、水素コストを2030年に1Nm3あたり30円、将来的には20円とする。

水素・燃料電池戦略ロードマップの概要水素・燃料電池戦略ロードマップの概要

今後、産学官によりロードマップで示した目標の達成に向けて、相互に連携しながら取り組みを加速する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  2. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  3. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  4. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  5. 空力とエンジン性能を高める“穴”の真相~カスタムHOW TO~
  6. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
  7. トヨタ『スターレット』復活! 2026年デビューか?
  8. スズキがスーパーキャリイ「軽トラ市」仕様など出展へ…ジャパントラックショー2024
  9. アントレックスが折りたたみ電動スクーター『MK114』発売へ、軽自動車にも積載可能
  10. ポルシェ『カイエンGTS』改良新型、日本での予約を開始---価格は1868万から
ランキングをもっと見る