独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は4月8日、機構が建設を担当する中央新幹線中央アルプストンネル山口工区(岐阜県中津川市)で、「斜抗」と呼ばれる非常口トンネルの地上部が土砂崩落したことを明らかにした。
斜坑は、トンネル工事の作業のため地上部から本抗へ斜めに掘削した坑道のことで、4月4日に斜坑内で小崩落が発生したため、その復旧工事を行なっていたところ、4月8日7時頃、斜坑入口から200mほど東側の雑木林付近で、直径8m・深さ5m程度の崩落が確認されたという。現在は地上部、斜坑内ともに崩落は収まっているという。
山口工区は、鹿島・日本国土開発・吉川特定建設工事共同企業体が工事を受注していたが、作業員などに被災はなく、鉄道・運輸機構では「詳細を調査中であり、早急に原因を究明いたします」としている。