[取り付け方で音が変わる]外部パワーアンプの熱対策

パワーアンプの設置例(製作ショップ:アークライド)。
パワーアンプの設置例(製作ショップ:アークライド)。全 1 枚

カーオーディオ製品の取り付けにまつわる決まりごとやコツを解説しながら、カーオーディオの奥深さを紐解こうと試みている当コーナー。現在は、パワーアンプの設置に関するセオリー等々を紹介している。今回は、「熱対策」をテーマにお贈りする。

さて、A級およびAB級のパワーアンプは普通、多かれ少なかれ熱を持つ(特にA級のパワーアンプは発熱量が多い)。なぜならば、A級およびAB級のパワーアンプは使用する電気を100%活用できるわけではないからだ。AB級のパワーアンプの場合は、消費電力の約半分くらいを熱として失ってしまうのだ。

なので、A級およびAB級のパワーアンプの多くには、本体に“ヒートシンク”と呼ばれる放熱のためのパーツが備えられている。

そして設置する際には、“ヒートシンク”から放たれる熱をスムーズに逃がせるような工夫を盛り込むことが重要となる。特に、トランクスペースに発熱量の多いモデルを埋め込む場合には、入念な熱対策が必要となる。

具体的には以下のようなことが行われる。まず、密閉状態にならないように工夫される。そしてケース内に収めるような場合には、空気の通り道が確保される。さらには、天板等にパンチングのアルミ板が使われたり、ボードに穴が開けられたりする。

ラック内にファンが設置されることもある。空気の入り口と出口にそれぞれファンを設け、空気が一定方向に流れるような仕掛けが盛り込まれたりもする。

なお、パワーアンプがシート下に取り付けられる場合には、基本的にシート下のスペースが密閉されることはないので、特別な熱対策が施されることは少ない。さらに言うと夏場は、ドライブ中、すなわちパワーアンプが動作している間は室内の温度がエアコンにより下げられる。この状態はパワーアンプにとっても好コンディション。涼しい場所で仕事に励める。

ただし、ホコリまみれにならないようにキレイに保つことが肝要となる。ヒートシンクにホコリが堆積すると放熱効果が下がりかねない。

今回はここまでとさせていただく。次回からは新章に突入する。お楽しみに。

【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part5 外部パワーアンプ編 その6「熱対策について」

《太田祥三》

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