三菱ふそう、オーストラリア市場に新型大型トラックを投入 安全性と燃費を追求

オーストラリアで発表した大型トラック
オーストラリアで発表した大型トラック全 1 枚

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、5月16日にオーストラリアで開催された「ブリスベン トラックショー」で新型大型トラックを発表し、6月1日より発売する。

大型トラックはオーストラリアとニュージーランドでは「Shogun(ショーグン)」の名称で呼ばれる。欧州排出ガス規制「ユーロ6」に準拠し、コモンレールシステムを採用した11リットル「OM470」型エンジンを搭載。従来車と比べ、燃費向上を実現している。さらに新型12速機械式自動トランスミッション(AMT)「シフトパイロット」を搭載することで、積載量の変動や道路条件に左右されにくいスムーズな運転を実現する。

また、オーストラリア国内で5万km近くに及ぶ走行試験を実施。現地での運用でも、優れた燃費性能や先進的な安全機能は確認済み。同車は、車間距離保持機能付オートクルーズに自動停止と自動発進機能をプラスした「プロキシミティー・コントロール・アシスト」、前方の停車車両だけでなく歩行者も検知する改良型「アクティブ・ブレーキアシスト4(ABA4)」を装備する。

開発にあたっては、ドライバーの快適性を最重視した上で、シートベルトを内蔵したベルトインシートを全車に採用。前後移動やリクライニング時など、シートの位置に関係なく、常に良好なフィット感が得られる。また、ブレーキペダルを離すことで始動できるクリープ走行機能も追加し、渋滞時の操作負担の軽減を図った。

オーストラリアおよびニュージーランド向けの車両開発では、両市場のドライバーに特有のシフト操作を考慮して、シフトマッピングの最適化を実施。さらに、振動の軽減を強化するとともに、エアサスペンションのサポートでクッション性を高めたシートを採用し、荒れた路面の長距離走行でも、疲労を大幅に軽減する。

新型大型トラックは2017年5月に日本で21年ぶりのフルモデルチェンジとして販売を開始し、同年8月に香港で国際デビュー。その後、シンガポールやニュージーランドなど、アジア太平洋地域の市場にも投入している。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  2. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  3. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  6. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  7. アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
  8. EVけん引役の米テスラ、4年ぶりの減収減益で“大騒ぎ”[新聞ウォッチ]
  9. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
  10. MINIに新種『エースマン』登場、航続406kmのEV…北京モーターショー2024
ランキングをもっと見る