クルマ選びを簡単に! 2万人のデータをスコア化…オートックワンとJDパワーが共同開発

オートックワン株式会社、J.D.パワー・ジャパンとの共同開発による新指標を自動車情報ポータルサイト「MOTA」で提供開始。
オートックワン株式会社、J.D.パワー・ジャパンとの共同開発による新指標を自動車情報ポータルサイト「MOTA」で提供開始。全 11 枚

クルマ選びを難しいと感じているというユーザーは非常に多い。そんな中、自動車専門メディアを運営するオートックワン株式会社と、顧客満足度に関する国際的調査機関であるJ.D.パワーは、2社共同で開発した新車選びの新指標となるコンテンツを、5月30日より提供を開始した。

J.D.パワーでは新車購入経験のある男女約400人に「新車選びに関する実態・意識調査」を実施した。その結果、全体の6割強、女性に関しては7割以上の人が新車選びは難しいと感じているという結果が出た。

その理由としては、「購入後の維持費がイメージしにくい」、「メーカーによるクルマの違いが判らない」、「クルマに関する専門用語が多い」といったものが多い。

誰もが気軽に利用できるパーソナル・ラナバウトであるクルマを選ぶことに高い専門知識を要すと感じている人が多いというこの結果を受けて、もっと簡単に、わかりやすく、そして自分の欲しいクルマにたどり着けて購入することができるようサポートするコンテンツがこのほど誕生し、自動車情報ポータルサイトMOTA(モータ、旧名称オートックワン)の中で公開していく。

「MOTA」を説明するオートックワン株式会社佐藤社長。「MOTA」を説明するオートックワン株式会社佐藤社長。

現在SNSなどの発達もあり、一般ユーザーの口コミ的な評価を目にする機会は多い、しかしそうしたものへの信頼性や、評価軸のばらつきといったことで、消費行動のサポートに活かしにくいという課題があった。

しかし、今回の新指標は、新車購入初期のユーザー体験に基づき、最大2万人の調査データをスコア化した。デザイン、燃費、居住性、安全性などスペックごとの評価から、ディーラーでの対応や購入後のサービスまで新車に関する評価をわかりやすく100点満点でスコア化、「J.D. POWERスコア」として公開するという。

顧客の声に耳を傾けてきたJ.D.パワー。山本社長。顧客の声に耳を傾けてきたJ.D.パワー。山本社長。

加えて、評価データの操業やモデルの特徴をまとめた「J.D.POWER総評」も紹介することで、単純に点数化した羅列でなく、一定の評価軸で、より細かい車種ごとの特徴や、魅力などを知ることができる。

近年、独自の記事コンテンツも精力的に編集し公開しているオートックワンの「MOTA」では、こうした評価を加えることで、ユーザーの消費行動により有機的なサポートを目指すという。

ゲストの藤本美貴さんも「わかりやすい!」MOTAで公開される新指標。ゲストの藤本美貴さんも「わかりやすい!」MOTAで公開される新指標。

加えて、すでにサービスを開始している車買取、中古車査定サービス「Ullo(ウーロ)」などもワンストップで利用できるようにして、既存の一括査定サイトよりもわずらわしさが少なく、それでいて、しっかりと好条件で今まで乗ってきたクルマの売却をすすめることなどもできるようにしていきたいとする。「最終的によりわかりやすく選べて、よりお得に目当てのクルマを購入できる」(オートックワン)サービスを目指すという。

両社関係者による発表会(30日)には、タレントの藤本美貴さんがゲストで登場。トークショーではクルマ選びやカーライフのエピソードなどを披露した。「今年で結婚して10年目を迎えます。子供も生まれて、環境が変わるとクルマに求める条件も変わります。維持費や燃費のことは実感がありますが、そのほかのことはなかなかわからないもの。こうしてスコア化されると、それを参考に自分の求めるクルマにたどり着くこともできるし、とてもわかりやすいと思います。周りにクルマのことを相談する人がいないという人も、これがあれば欲しいクルマを見つけることができそう」と藤本さん。

J.D.パワーの顧客満足度で一位を獲得すると、トロフィーが送られるのと共に、様々なプロモーションなどで、そのことを謳うことができる。J.D.パワーの顧客満足度で一位を獲得すると、トロフィーが送られるのと共に、様々なプロモーションなどで、そのことを謳うことができる。

実際にシミュレーションしてみた結果、藤本さんにぴったりの一台は日産『リーフ』に。「静かで、良く走るというので電気自動車とても興味あったんです!私、結婚10周年という節目でもあるので、電気自動車買います!」と発表会の中で購入宣言も飛び出した。

5月30日より、MOTAではこのJ.D.パワーのスコアと総評の公開がスタートしている。

J.D.パワーでの評価を活用したプロモーションの例。海外では商品のセールスそのものを左右するほどの指標になっているケースも少なくない。J.D.パワーでの評価を活用したプロモーションの例。海外では商品のセールスそのものを左右するほどの指標になっているケースも少なくない。

《中込健太郎》

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