ナビタイムジャパンは、中国テンセントが運営する無料メッセンジャーアプリ「WeChat(ウィーチャット・微信)」のミニプログラム向けに「乗換NAVITIME」アプリの提供を開始した。
WeChatは、中国をはじめ、世界で10億人を超えるユーザーが利用しているメッセンジャーアプリ。「LINE」や「カカオトーク」同様、チャットや通話、ニュース、ミニプログラムなどの機能を持つ。今回、増加する中国人訪日客向けに、WeChatのミニプログラムへ乗換NAVITIMEアプリを提供した。
ミニプログラムは、WeChatアプリ内のメニューにタッチするだけで利用でき、各アプリをダウンロードする必要がなく、WeChat内でシームレスにアプリを利用可能。ミニプログラム向けに日本の乗換機能に特化したアプリを提供するのは、日本企業として初めての試みとなる。
WeChatアプリ向け乗換NAVITIMEは、日本人向けにナビタイムジャパンが提供する乗換経路検索アプリをベースに、中国語(簡体字)で利用できるようにしたもの。電車やバスなど公共交通機関を利用した駅to駅の乗換経路検索ができる。最大4つの経路(乗換回数・料金・所要時間・行き先)から検索でき、乗り継ぎしやすいホームも案内。加えて、ピンイン(中国語の発音記号)での駅名入力や「駅ナンバリング」、現在地周辺駅を優先表示する機能など、中国人訪日客に便利な機能も備えている。
今回の対応では、中国のアプリであることと、ミニプログラムの特性を生かすことにより、中国本土で使い慣れたアプリ内での操作が可能となったほか、経路検索へのアクセスがよりスムーズになる。
ナビタイムジャパンは今後、乗換機能に加え、航空券・ホテル予約などを拡充。さらに、同社が提供している中国内の都市交通乗換案内アプリの機能を統合していくことで、旅ナカだけでなく、旅アトも継続して活用してもらえるアプリとなるよう、開発を進めていく。