空飛ぶバイクが2020年に発売へ、価格は1000万円?…ロケーション・ビジネス・ジャパン2019

A.L.I.テクノロジーズの空飛ぶホバーバイク「Speeder(スピーダー)」
A.L.I.テクノロジーズの空飛ぶホバーバイク「Speeder(スピーダー)」全 3 枚

バイクが空を飛ぶ時代がもうすぐやって来そうだ。A.L.I.テクノロジーズ(本社・東京都港区)が幕張メッセで開幕した「ロケーション・ビジネス・ジャパン2019」に空飛ぶホバーバイク『Speeder(スピーダー)』を出展し、2020年に販売するという。

同社は2016年に設立されたベンチャー企業で、主にドローンなどUAV(無人小型飛行体)の研究・開発を行っている。その代表的なものが農業用ドローンで、機体を販売するだけでなく、種まき、農薬散布、生育状況の把握などさまざまな農業シーンでのドローン活用のサポートやコンサルティング、操縦士の派遣も行っている。

そんな同社がドローン技術の粋を集めてつくったのが、今回展示したスピーダー(リミテッド・エディション)だ。ガソリンエンジンを搭載し、馬力は160psで最高速度は200km/h。大きさは全長2.8m×全幅1.4m×全高1.2mで一人乗り。最高高度が10m、航続時間が約2時間だ。100台限定の販売で、価格は1000万円程度になりそうだ。

「3月25日に公開飛行を行い、問題なく飛ぶことができました。まず最初は災害対応、救命、警備といったセキュリティ関係や、レジャー、スポーツのエンターテインメント関係での利用を考えています」と同社関係者は話し、公開飛行以降、問い合わせが相次いでいるそうだ。

A.L.I.テクノロジーズの空飛ぶホバーバイク「Speeder(スピーダー)」A.L.I.テクノロジーズの空飛ぶホバーバイク「Speeder(スピーダー)」

現在、同社は中型二輪免許で乗れるように、国土交通省や警察庁など関係省庁に働きかけている。ただ、日本の場合、新しいものに対して認可に時間がかかるうえ、限られたエリアでしか飛行できない可能性が高いので、海外での販売を中心に考えているようだ。特に米国や中東など富裕層の多い国を有望市場と見ている。

「22年には量産モデルの販売も計画して、こちらはハイブリッドになる予定です」と同社関係者。現在、さまざまな企業で新しいモビリティの開発が進められているが、20年代半ばには新しいモビリティとして、この空飛ぶバイクが世界で脚光を浴びているかもしれない。

A.L.I.テクノロジーズの空飛ぶホバーバイク「Speeder(スピーダー)」A.L.I.テクノロジーズの空飛ぶホバーバイク「Speeder(スピーダー)」

《山田清志》

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