ホンダ e、EV専用プラットフォームを発表…前後重量配分は50対50

バッテリーはホイールベースの中央に配置

リチウムイオンバッテリーは蓄電容量35.5kWh

充電ポートはボンネットに配置

ホンダ e のEV専用プラットフォーム
ホンダ e のEV専用プラットフォーム全 11 枚

ホンダの欧州部門は6月13日、新型EVの『ホンダe』(Honda e)のプラットフォームを発表した。

ホンダeには、EV専用プラットフォームを採用する。小型ボディながら、ロングホイールベースと短いオーバーハングを実現し、街中での取り回しの良さと優れた走行性能を追求している。

ホンダeのEV専用プラットフォームは、優れたホンダのドライビングダイナミクスを実現するために、ゼロから設計された。このEV専用プラットフォームを最初に採用するのが、ホンダeとなる。

バッテリーはホイールベースの中央に配置

ホンダ eプロトタイプ(参考画像)ホンダ eプロトタイプ(参考画像)

ホンダeのプラットフォームは、都市部の走行環境に重点を置いて開発されている。乗り心地とシャープなハンドリングの両立が狙いだ。バッテリーは車両の床下、ホイールベースの中央に配置されており、前後重量配分は50対50と理想的なバランスだ。また、低重心によって、高いハンドリングと安定性を追求する。ホンダによると、力強いモーターと後輪駆動によって、走りの楽しさを実現しているという。

四輪独立サスペンションは、あらゆるコンディションでの優れた安定性、滑らかな乗り心地、俊敏なハンドリングを可能にするように設計されている。サスペンションの部品には、軽量化と性能や効率を高めるために、鍛造アルミを使用する。

ホンダ eプロトタイプ(参考画像)ホンダ eプロトタイプ(参考画像)

リチウムイオンバッテリーは蓄電容量35.5kWh

ホンダeには、日常的な使いやすさと柔軟な充電を可能にするために、信頼性の高い蓄電容量35.5kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載する。バッテリーパックは、水冷式だ。バッテリーの効率と充電性能を最大化しながら、室内空間を損なわないよう、バッテリーのサイズと重量は最小限に抑えられる。

ホンダ eプロトタイプ(参考画像)ホンダ eプロトタイプ(参考画像)

充電は、「タイプ2」のAC接続、または「CCS2」のDC急速充電器に対応する。1回の充電での航続は200km以上を達成する予定だ。急速充電なら、30分でバッテリー容量の80%まで充電できる。

充電ポートはボンネットに配置

ホンダ eプロトタイプ(参考画像)ホンダ eプロトタイプ(参考画像)

充電ポートは、シンプルさと使いやすさを重視して設計された。充電ポートはボンネットに配置されており、車両の前部または両サイドからのアクセスを可能にする。ガラスパネルの向こうにLED照明が装備されており、充電ポートを照らし、バッテリーの充電状態を表示する。また、ダッシュボードのデュアルタッチスクリーンには、バッテリーの充電レベルが表示され、電動パワートレインのグラフィックには、電力の流れや回生および充電の状態が表示される。

ホンダeには、デジタルミラーのサイドカメラミラーシステムが標準装備される。サイドカメラミラーシステムは、従来のドアミラーを小型のカメラで置き換え、車内の2つの6インチスクリーンにライブ映像を表示するものだ。

ホンダ eプロトタイプ(参考画像)ホンダ eプロトタイプ(参考画像)

ホンダeは、2025年までに欧州で販売する新車のすべてに電動化技術を採用するというホンダの電動化戦略にとって、重要な役割を担う。ホンダeは2019年の後半、正式発表される予定だ。

ホンダeは2020年春から、欧州での納車を開始する予定だ。英国、ドイツ、フランス、ノルウェーで先行予約を開始した。ホンダは、すでに3万1000人が、ホンダeの購入に関心を寄せている、としている。

ホンダ eプロトタイプ(参考画像)ホンダ eプロトタイプ(参考画像)

《森脇稔》

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