ゴーン被告の報酬額16億5200万円、未払い分は12億3700万円[新聞ウォッチ]

カルロス・ゴーン被告
カルロス・ゴーン被告全 2 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

そんなに高額の報酬を支払う必要があるのだろうか---。日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告への2019年3月期の報酬額が、18年3月期の28億6900万円からは大幅に減ったものの、16億5200万円だったそうだ。

もっとも、当初に予定していた報酬額は25億4400万円。昨年11月19日に会社法違反(特別背任)などの罪で逮捕、起訴された3日後には、代表権と会長職を解任され、11月23日から19年3月末までは非常勤の取締役扱いとなったため、その分の報酬が減ったという。

ただ、報酬額16億5200万円のうち、現時点で実際に支払ったのは4億1000万円で、残りの子会社分を除いた12億3700万円は繰り延べしていて未払い。今後支払うかどうかは未定という。また、株価上昇分に連動して支払われる報酬の受領権について、ゴーン被告の持つ権利(22億7100万円)もストップしているほか、退職慰労金44億4400万円も支払わ;れていないという。

約50万台のリコール対象となったホンダ・フィット初代約50万台のリコール対象となったホンダ・フィット初代

ゴーン被告といえば、3月と4月の2回の保釈の時に東京地裁に計15億円の保釈保証金を納付しており、帳簿上の報酬額の大半が保釈金で消えたことになる。

2019年6月28日付

●G20きょう開幕米中摩擦緩和焦点(読売・1面)

●ゴーン被告報酬16億円、退職慰労金なし(読売・11面)

●トヨタ選手2人目逮捕、ラグビーコカイン所持容疑(読売・31面)

●ゴーンショック、「将軍」の欲歯止めなく(朝日・7面)

●トヨタの変革「車だけ」では生き残れない(朝日・7面)

●火災の恐れ、日産が49万台リコール(毎日・22面)

●タカタ製搭載ホンダ50万台リコール(毎日・22面)

●増える「モノ言う株主」総会ピーク続く不祥事、経営に関心(産経・11面)

●日産、東証に改善報告書、前会長事件受けチェック強化(東京・7面)

●スズキ、検査不正を謝罪、会長、1年間無報酬、株主総会(東京・7面)

●西川社長続投に賛成78%、株主総会、取締役11人で最低(東京・7面)

●仏大統領「正当化できず」ルノーの日産出資下げ案(日経・15面)

《福田俊之》

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