ロータスのEVハイパーカー、2000馬力で320km/h超…エヴァイヤ

量産車で世界最強のパワー

リアの赤色LEDが戦闘機のアフターバーナーを思わせる

空力性能に配慮してミラーレスに

ロータス・エヴァイア
ロータス・エヴァイア全 23 枚

ロータスカーズは7月17日、ブランド初のEVハイパーカー、ロータス『エヴァイヤ』(Lotus EVIJA)を英国で発表した。

エヴァイヤはこれまで、「タイプ130」と称されてきたモデルだ。エヴァイヤには、「最初に存在」との意味が込められている。エヴァイアが、英国の自動車メーカー初のEVハイパーカーになることを示すネーミングとなる。ロータスカーズは2020年5月から、英国ヘセルの工場において、エヴァイヤを限定130台生産する予定だ。

量産車で世界最強のパワー

EVパワートレインのモーターは、4個搭載されており、合計で2000psのパワーと173.4kgmのトルクを引き出す。ロータスカーズによると、2000psのパワーは量産車としては世界最強という。強力なモーターのパワーは4輪に送られ、0~100km/h加速3秒以下、0~300km/h加速9秒以下、最高速320km/h以上というパフォーマンスを可能にする。走行モードは5種類だ。レンジ、シティ、ツアー、スポーツ、トラックが切り替えられる。

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バッテリーは車体中央にレイアウトされており、蓄電容量は70kWhと大容量だ。1回の充電での航続は、WLTPの複合モードで400kmの性能を備える。充電は出力350kWの急速チャージャーを利用すれば、18分間で完了する。

リアの赤色LEDが戦闘機のアフターバーナーを思わせる

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ボディサイズは全長4459mm、全幅2000mm、全高1122mmだ。軽量のカーボンファイバー製モノコックと、ロータスの市販車としては初となるワンピース構造のカーボンファイバーモノコック製シャーシを採用し、車両重量は1680kgに抑えられた。ロータスカーズによると、EVハイパーカーとしては世界最軽量という。

航空機からインスピレーションを得て、エアロダイナミクス性能を追求したデザインを採用する。最低地上高は105mmと低い。リアには、ルマンのレーシングカーをモチーフに、「ベンチュリートンネル」が設けられる。それぞれのトンネルは、赤いLEDで縁取られる。夜間には、戦闘機のアフターバーナーに似た視覚的効果を生み出すという。

ロータス・エヴァイアロータス・エヴァイア

フロントには、バイプレーンのリップスポイラーを装着する。3つのセクションに分かれており、中央部分はバッテリーパックを冷却するための空気を取り入れる。量産車としては世界で初めて、メインビームとディップビームの両方にレーザー光を使用する。オスラム製のライトモジュールは非常にコンパクトで、薄い縦長デザインとした。レンズの内側には、デイタイムランニングライトを組み込む。

リアには、アクティブエアロダイナミクスを採用する。リアスポイラーは、車両の全高いっぱいまでせり上がる。F1スタイルのドラッグリダクションシステム(DRS)は、トラックモードで自動的に作動する。他のモードでは、スイッチ操作で作動させることもできる。

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空力性能に配慮してミラーレスに

空力性能に配慮して、ドアミラーは装備されておらず、フロントフェンダーにカメラを装着する。ルーフのカメラが捉えた映像とともに、車内の3つのスクリーンに表示する。

ロータス・エヴァイアロータス・エヴァイア

カーボンファイバー製のバケットシートは、アルカンターラ仕上げ。シートベルトは、4点式ハーネスがオプションだ。ステアリングホイールは、LMPやF1マシンに似たデザイン。ボタンは直感的にグループ化されており、通話やクルーズコントロールなどの機能が操作できる。

ステアリングホイールの前方には、最新のデジタルディスプレイを装備した。走行モードやバッテリー残量などの重要な情報を、1か所にまとめて表示する。センターコンソールには、タッチセンサー式の触覚フィードバックボタンが装備されている。

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《森脇稔》

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