日本自動車工業会(自工会)の二輪車特別委員会が7月18日に開催した活動紹介の会見では、自工会の取り組み紹介のほかに、委員長・日高祥博氏(ヤマハ発動機社長)との懇談会も行われた。懇談会では30分以上にわたり出席した記者たちと活発な意見交換が交わされた。
二輪車国内市場の活性化に向けた取り組みでは、引き続き二輪車の駐車場不足・高速道路料金適正化・通行規制見直しについて取り組んでいくとしたが、会場から「二輪車の問題を継続してやっていかなければならないのはわかるが十年来一律で、四輪も同じような問題を抱えているなか、横の連携が足りないのではないか」との指摘があった。これに対し日高氏は「(自工会の)豊田(章男)会長とも議論したい」と話した。
また、国内二輪車販売台数が37万台を切った大きな要因として原付1種(50cc)の需要が減り続けていることに関しても質問が相次いだ。
「50ccは(日本独特の市場として)ガラパゴスと言われるが、(排出ガスなど)規制は国際基準でかかってくる。その矛盾をどう考えているか」「原付1種のEV化に向けてどう考えているか」などの質問に対して日高氏は、「これからコミューターが電動化していく中で、原付の領域が一番電動化に適しているのはわかっている。チームジャパンとして規格の統一やユーザーの利便性をはかっていく所存である」と話した。
政治・行政・関係機関や団体、報道機関に配布するためパンフレットを4000部準備した