マツダ2 改良新型に「Mハイブリッド」設定…2020年初頭に欧州発売へ

マツダ2 改良新型
マツダ2 改良新型全 8 枚

マツダの欧州部門は、『マツダ2』(Mazda2)の改良新型を2020年初頭、欧州市場で発売すると発表した。

マツダ2は、欧州ではBセグメントに属するマツダの小型ハッチバックだ。日本市場では、『デミオ』として販売されてきたが、マツダの新ネーミング戦略により、今後はグローバル市場において、マツダ2の車名に統一される。

最新の魂動デザインで表情一新

現行モデルは欧州では、デビュー当初からマツダ2のネーミングで販売されてきた。その改良新型には、最新の魂動デザインを導入する。とくに、フロントマスクを一新しているのが特長だ。メッシュパターンのフロントグリルに、新デザインのLEDヘッドランプを組み合わせた。オプションで、アダプティブLEDヘッドライトが選択できる。足元には、高輝度塗装で質感を高めた16インチアルミホイールを新たに採用している。

マツダ2 改良新型マツダ2 改良新型

インテリアでは、質感の向上を目指して、素材やカラーコーディネーションを見直した。マツダの最新のNVHに関する研究成果を生かして、静粛性を新しいレベルに引き上げているという。インフォテインメントシステムには、最新の「マツダコネクト」を採用する。Appleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」に対応した。ヒーター付きステアリングホイールや自動減光式ルームミラーも導入している。

スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー導入

マツダ2 改良新型マツダ2 改良新型

改良新型マツダ2には、「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)を導入した。これは、人間の体が持っているバランス保持能力を最大限活用できる運転環境を提供するマツダ独自の車両構造技術だ。

骨盤を立てて脊柱が自然なS字カーブを維持できるシート、多方向に配置した環状構造で入力エネルギーを遅れなく伝達するボディ、各部品が相互に連携してばね上に伝える力を滑らかにコントロールするシャシー、エネルギーの特質や人間が音を感じるメカニズムに基づいて造りこんだNVH性能など、各機能を見つめ直した。車両として全体最適の視点で開発したという。

マツダ2 改良新型マツダ2 改良新型

燃費を向上させるマイルドハイブリッド

マツダ2改良新型には、「マツダMハイブリッド」が設定される。マツダMハイブリッドは、欧州向けの新型『マツダ3』と『CX-30』にも用意されるマイルドハイブリッドだ。減速中のエネルギーを回収し、この電力がモーターに送られ、加速時などにエンジンのパワーをアシストする。

マツダ2 改良新型マツダ2 改良新型

改良新型には、最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載する。レーンキープアシストシステム(LAS)、交通標識認識(TSR)、360度モニターがオプションで用意された。サスペンションは、より快適な乗り心地やスムーズな走行性能を目指して再チューニングされている。

GVCプラスを採用

マツダ2 改良新型マツダ2 改良新型

さらに、「G-ベクタリング コントロール プラス」(「GVCプラス」)を採用する。GVCプラスは、スカイアクティブ ビークル ダイナミクスの第二弾となるテクノロジーだ。第一弾の「G-ベクタリング コントロール」(「GVC」)は、ドライバーのステアリングホイール操作に応じて、エンジンの駆動トルクを変化させることにより、車両の横方向と前後方向の加速度(G)を統合的にコントロールし、4輪への接地荷重を最適化して、スムーズで効率的な車両挙動を追求していた。

第二弾のGVCプラスでは、新たにブレーキによる車両姿勢安定化制御(直接ヨーモーメント制御)を追加することで、より高い安定化効果を追求した。旋回中のドライバーのステアリングホイールの戻し操作に応じて、外輪をわずかに制動し、車両を直進状態へ戻すための復元モーメントを与えることで安定性を向上させるという。

マツダ2 改良新型マツダ2 改良新型

ヨー、ロール、ピッチの各回転運動のつながりを高い旋回Gの領域まで一貫させ、素早いステアリングホイール操作に対する車両の追従性を高めるとともに、挙動の収束性を大幅に改善。これにより、緊急時の危険回避能力を高めるとともに、高速走行時の車線変更や、雪道など滑りやすい路面環境においても制御しやすく、より安心感の高い動きをもたらす、としている。

※「Mハイブリッド」の説明の中で事実と異なる部分がありましたので修正いたしました。

マツダ2 改良新型マツダ2 改良新型

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
  6. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  7. 中国製部品の急成長で2025年以降日本製の車載半導体は使われなくなる…名古屋大学 山本真義 教授[インタビュー]
  8. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  9. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  10. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
ランキングをもっと見る