2018-2019FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース、決勝スタートの時刻が近づき、どのチームもマシンの調整に余念がない頃。ファクトリーチームの「カワサキ・レーシングチーム鈴鹿8時間」も同じだ。
カワサキの“スズカ・ビースト”は「Ninja ZX-10RR」。スーパーバイク選手権参戦マシンをベースに仕立ててきたが、仕様はほぼスーパーバイク選手権のままだという。カワサキによると気温30度の鈴鹿でもスーパーバイクの冷却システムは問題ない。
主要部品で大きく変わったのはギアボックスだ。スーパーバイク選手権ではシーズンを通してギア比の設定は変えられないが、鈴鹿8耐では自由に設定できる。鈴鹿サーキットでは1速の使用頻度がスーパーバイク選手権の3倍になるそうだ。
鈴鹿8耐というレースの捉え方は、世界最長のスプリントレースか、世界でもっとも密度の濃い耐久レースか、2つの考え方があると言われる。実際のところ、最強のマシンを最長時間走らせた者が勝利する、とカワサキ。
カワサキ Ninja ZX-10RR 鈴鹿8耐仕様