西にイタリア、北にオーストリア、南にクロアチアの国境に囲まれるスロベニア共和国の新興メーカー、『Tushek』（トゥシェク）が、世界トップレベルのハイパーカーを発表した。
元レーサーであるトゥシェク氏が手掛けるこの小さなメーカーは、2012年に10人の自動車愛好家と共に『Renovatio T500』を開発。最高出力450psを発揮するスーパーカーで、英の人気自動車番組「Top Gear」でも紹介され絶賛された。それから7年、満を持して発表されたのが後継モデル『TS 900 H APEX』だ。
T500の面影を残すフロントエンドには、最新技術のLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライト、アグレッシブなエアインテークなどが見てとれるほか、ルーフには取り外し可能なハードトップルーフを採用、ドアにはシザードアと、スーパーカーの王道を行くエクステリアだ。
またクロムモリスペースフレームシャーシとカーボンファイバーボディにより、3,108ポンド（1,410kg）の車重を実現、これは同クラスのホンダ『NSX』よりも700ポンド（317kg）軽い。
トゥシェク TS900 H APEXその心臓部には、4.2リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。デュアルモーターを組み合わせたハイブリッドにより最高出力950ps、最大トルク1,400Nmを発揮、Renovatio T500の倍へと進化している。
また0-100km/h加速を2.5秒で駆け抜け、最高速度は236マイル（約380km/h）とブガッティ級のパフォーマンスを誇る。足回りには、フロント235/35、リア305/30サイズのピレリ製「トロフェオ」シリーズRタイヤや、ブレンボ製大型ブレーキを装備している。
トゥシェク TS900 H APEXワールドプレミアの場は、9月7日にイギリスで開催の「サロンプリヴ・コンクール」となりそうだ。
