[取り付け方で音が変わる]ケーブルのメンテナンス方法

ラインケーブルの一例(ゾノトーン)。
ラインケーブルの一例(ゾノトーン)。全 1 枚

コツやセオリーがさまざまあるカーオーディオの取り付け作業。それらについて1つ1つ解説しながら、カーオーディオの奥深さに迫ろうと試みてきた。現在は「ケーブル」をテーマに進めている。今回は「ケーブル」のメンテナンス法を紹介していく。

カーオーディオシステムを搭載しているのなら、配線に関するメンテナンスも行いたいところだ。行うべきメニューはさまざまある。まずはラインケーブルのメンテナンスについて考えていく。

カーオーディオにおいてのラインケーブルは基本的に、先端がプラグ形状をしているのだが、まずはその部分をよく見て、場合によっては軽く触ってみて、緩みやガタツキがないかを確認しよう。もしも緩んでいるようなら一旦抜いて、接点をクリーニングしてからしっかりと差し込んでおこう。

なお、しっかりとささっている場合には、それを抜いてみる必要はない。そうすることでむしろプラグや端子が汚れてしまったり、緩みが出たりする可能性もある。がっちりと固定されているようならそのままでOKだ。

ただし、プラグ部分にホコリが堆積しているときには、それは落としておくべきだ。この点に関してはラインケーブルにとどまらず、アンプやプロセッサーに接続されているすべてのケーブルについて確認しよう。そして汚れていたら車内清掃用のモップ等を使ってホコリを除去する。

なお、スピーカーケーブルについては少々メンテナンス方法が変わってくる。これについてもしっかりと接続されているかを確認しつつ、もしも被膜を剥いた導体部分が変色していたら、以下のような作業を行うとベターだ。一旦接続をはずし、コードの先端を少々カットする。そして新たに被膜を剥き先端をリフレッシュさせる。その上で再接続しておこう。

このようなメンテナンス法は、サウンドコンペティターにはお馴染みだ。そうすることで電気の流れが改善されて、音にも良い影響が出る。

ただし、スピーカーケーブルの長さにマージンがなければ、この作業は行わない方が無難だ。長さに余裕があるときだけのメニューだと心得よう。

後はエンジンルームも覗いてみたい。そうして“バッ直”をしているケーブルのターミナルやヒューズブロックの固定が緩んでいないかも確認しておこう。もしも緩んでいたら、自分でケアできることはやりつつ、対処が難しそうだったらカーオーディオプロショップまでクルマを持ち込み、点検してもらうとベストだ。

さて、約1年にわたり展開してきた当コーナーだが、一旦ここで終了とし、次週からは装いも新たに再スタートを切らせていただく。生まれ変わる新コーナーでも引き続きお付き合いいただけたら幸いだ。新展開にご期待を♪

【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part6 ケーブル編 その10「ケーブルメンテナンス」

《太田祥三》

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