ホンダ シビック ハッチバック がフェイスリフト、2020年型を米国先行発売

新デザインのフロントマスク

遮音材を追加して静粛性を向上

トップグレードに6速MT新設定

ホンダ・シビック・ハッチバック の2020年モデル
ホンダ・シビック・ハッチバック の2020年モデル全 13 枚

ホンダの米国部門、アメリカンホンダは8月16日、『シビックハッチバック』(Honda Civic Hatchback)の2020 年モデルを米国で発売した。日本仕様に先駆けて、米国市場で先行発売されている。

新デザインのフロントマスク

ホンダ・シビック・ハッチバック の2020年モデルホンダ・シビック・ハッチバック の2020年モデル
現行『シビック』は10世代目モデルだ。2016年秋、米国でハッチバックの販売を開始した。2017年9月には、日本市場にも復活導入を果たしている。この現行シビックハッチバックがデビューからおよそ3年を経て、初の本格改良を施して2020年モデルが登場した。

2020年モデルでは、外観をフェイスリフトした。フロントは、新デザインのグリルやヘッドライト、バンパーを採用し、イメージを一新する。最上級の「スポーツツーリング」グレードには新設計のLEDヘッドライトを装備し、照射性能を向上させた。全車のリアバンパーは新デザインとなり、ホイールのデザインも変更する。新しいボディカラーも設定された。

遮音材を追加して静粛性を向上

ホンダ・シビック・ハッチバック の2020年モデルホンダ・シビック・ハッチバック の2020年モデル
インテリアは、ディスプレイオーディオシステムを新デザインとし、新しいインターフェースを導入する。Bluetooth機能も標準化した。Appleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」にも対応する。7インチデジタルTFTメーターも装備した。ステアリングコントロールスイッチも新デザインとなり、より直感的な操作性を追求する。ダッシュボードなどのトリムは、グレードに応じて、幾何学パターンやブラッシュブラック仕上げに変更した。全車がフロア、トランク、前後フェンダーに遮音材を追加し、静粛性を引き上げている。

2020年モデルには、ホンダの先進運転支援システム、「ホンダセンシング」の最新版を搭載した。ホンダセンシングは、ミリ波レーダーと単眼カメラによる車両前方の状況認識とブレーキ、ステアリングの制御技術が協調することで、運転や事故回避を支援する先進運転支援システムだ。衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)、車線逸脱警告、アダプティブクルーズコントロール、交通標識認知機能、レーンキーピングアシスト、前方衝突警告、「レーンウォッチ」と呼ばれるサイドビューカメラなどが用意される。2020年モデルでは、全車に自動ブレーキホールド機能付きの電動パーキングブレーキを標準装備し、利便性を高めている。

トップグレードに6速MT新設定

ホンダ・シビック・ハッチバック の2020年モデルホンダ・シビック・ハッチバック の2020年モデル
また、2020年モデルには、従来CVTのみだったトップグレードのスポーツツーリングに、6速MTを追加設定した。スポーツツーリングには、ダウンサイズの1.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は6速MTが180hp/5500rpm、CVTが180hp/6000rpm。最大トルクは6速MTが24.5kgm/1900~5000rpm、CVTが22.4kgm/1700~5500rpmを引き出す。

このスポーツツーリングには、専用ダンパー、リアロアコントロールアーム、フロントスタビライザーバー、18インチアルミホイール&タイヤを装備した。ピアノブラック仕上げのフロントグリルやアンダーボディスポイラー、エアロバンパー、スポーツマフラーなども採用する。レッド指針メーター、革巻きステアリングホイール&シフトレバー、CVT車のパドルシフト、アルミ製スポーツペダル、スポーツシートなど、スポーティさを引き上げる演出を施している。

なお、アメリカンホンダは、2020年モデルのベース価格を、2万1650ドル(約230万円)と発表している。

《森脇稔》

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