小さい子供のいる家庭からシニア世代まで、幅広いニーズに答えるダイハツの新型スーパーハイトワゴン『タント』。新プラットフォーム「DNGA」を採用するなど全面改良を施した。タントの特徴である「乗り降りのしやすさ」を武器に、熾烈な軽自動車市場で他との差別化を図った。
目次
- DNGA第1弾、打倒 N-BOX へ全方位で大幅進化
- チーフエンジニア「すべてのライフステージの方にご愛用頂ける」
- 約9年ぶりに復活した「ACC」は、「スマアシ3」の発展形
- 最新軽自動車4車種スペック比較…Nワゴン、タント、eKクロス、デイズ
- 【試乗】NAとターボの違いは? 公道試乗で再発見した新型の魅力…島崎七生人
- 【試乗】凄く良くできた軽。だからこそあえて苦言を…中村孝仁
- 【試乗】高齢者問題に対するダイハツの答え…岩貞るみこ
- 軽自動車の安全機能もここまで来た! 最新モデルで比較…デイズ、eKクロス、タント、N-WGN
- ダイハツのDNAを再考、“知ったか”をなくした…デザイナー[インタビュー]
- お買い得な新グレード設定…ベースグレードより8万2500円安
DNGA第1弾、打倒 N-BOX へ全方位で大幅進化
ダイハツは、新世代のクルマづくり「DNGA」第1弾として、軽スーパーハイトワゴン『タント』をフルモデルチェンジし、7月9日から販売を開始した。
タントは2003年の発売以来、圧倒的な室内空間の広さと使い勝手の良さにより、スーパーハイト系という新市場を開拓。2代目では軽自動車初のピラーインドア「ミラクルオープンドア」を実現、2013年に発売した3代目では両側パワースライドドアを採用し、幅広い世代から好評を得てきた、ダイハツの基幹車種だ。
DNGA第1弾、打倒 N-BOX へ全方位で大幅進化 画像
チーフエンジニア「すべてのライフステージの方にご愛用頂ける」
ダイハツ工業は主力の軽乗用車『タント』を全面改良し、7月9日から販売を開始した。最大540mmスライドする運転席やスプリットギヤを採用したCVTなど世界初となる装備や技術を採用したのが特徴で、価格は122万0400~187万3800円となっている。
チーフエンジニアを務める田代正俊氏は9日、都内で開いた発表会で「新型タントのキーワードは『新時代のライフパートナー』。日々の暮らしの相棒としてお客様に寄り添いたいという思いを込めた。時代とともに暮らしが変わりタントも変わる。新型タントはすべてのライフステージの方にご愛用頂けるダイハツらしい良品廉価な商品になった」と紹介した。
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約9年ぶりに復活した「ACC」は、「スマアシ3」の発展形
“スーパーハイト系”ワゴンで高い人気を維持しているダイハツ『タント』。4代目では新プラットフォーム『DNGA』を採用することで、数多くの革新的な進化を遂げることができた。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を含む先進安全支援機能もそのひとつだ。
ダイハツがACCを搭載したのは意外にも初めてではない。2010年に登場した5代目『ムーヴ』の「カスタムRS 2WD」に用意された「インテリジェントドライビング アシストパック」の中に含まれていたのだ。
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最新軽自動車4車種スペック比較…Nワゴン、タント、eKクロス、デイズ
軽自動車の場合、サイズや動力性能などほぼ規格いっぱいとなり、優劣はつけにくい。しかも近年発表される新型軽自動車は、安全運転支援機能や便利装備の充実が目を見張るものばかりだ。装備や機能だけを見たら普通ナンバーの登録車とさえ区別がつかないくらいだ。
時代とともに役割が激変した軽自動車
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【試乗】NAとターボの違いは? 公道試乗で再発見した新型の魅力…島崎七生人
以前プロトタイプ車をクローズドコース(サーキット)で走らせ動的性能をチェック、新プラットフォームDNGAの並々ならぬポテンシャルは実感できた。今回は一般公道での試乗から、ダイハツ新型『タント/タントカスタム』について見えてきたこと、発見についてお伝えしておこう。
NAとターボの違いはフィーリング
【試乗】NAとターボの違いは? 公道試乗で再発見した新型の魅力…島崎七生人 画像
【試乗】凄く良くできた軽。だからこそあえて苦言を…中村孝仁
DNGAプラットフォーム、D-CVT、次世代スマートアシスト等々。新型の『タント』は新しさに溢れている。とりわけ安全面については次世代スマートアシストが軽自動車としては今最も進化した機能を持つ。
とにかく広い室内と、ミラーの位置の関係
それにしても広い!ドライバーズシートに座って天井にようやく手が届くほど天地方向は広いし、実際にリアシートに移動してみても、とてつもなく広い。
【試乗】凄く良くできた軽。だからこそあえて苦言を…中村孝仁 画像
【試乗】高齢者問題に対するダイハツの答え…岩貞るみこ
シニア世代にも支持されるタント
シニア世代が増え、『クラウン』を頂点としたクルマすごろくはとっくのとうに崩壊し、軽自動車支持率の高止まり状態が続いている。『タント』も登場したときは、ベビーカーを使う子育て世代を想定していたはずなんだけれど、いつの間にかシニア世代に激烈に支持されている。
【試乗】高齢者問題に対するダイハツの答え…岩貞るみこ 画像
軽自動車の安全機能もここまで来た! 最新モデルで比較…デイズ、eKクロス、タント、N-WGN
カーナビ、ETC、リアカメラ、オートヘッドライト。かつて、これらは高級モデルの装備やオプション的な装備だったが、いまでは大衆車でも必需品となっている。
現在、それに近い存在は“衝突被害軽減ブレーキ”や“前車追従型クルーズコントロール”ではないだろうか。軽自動車でも普通に搭載され、全車種標準搭載という車種も増えている。いまや、安全運転支援機能や予防安全機能の有無では、車種の差別化さえ難しい。
軽自動車の安全機能もここまで来た! 最新モデルで比較…デイズ、eKクロス、タント、N-WGN 画像
ホンダ N-WGN、三菱 eKクロス、ダイハツ タント、日産 デイズ
ダイハツのDNAを再考、“知ったか”をなくした…デザイナー[インタビュー]
日本カーオブザイヤー2019-2020の10ベストカーに選ばれたダイハツ『タント』。そのデザインは、ダイハツのDNAの追及から始まったという。
DNA第一弾はまずダイハツブランドから考えて
----:新型タントはDNGA第一弾です。これまでとはプラットフォームから全てを一新するクルマですが、それをデザインするにあたり、どういうことを考えていったのでしょうか。
ダイハツのDNAを再考、“知ったか”をなくした…デザイナー[インタビュー] 画像
お買い得な新グレード設定…ベースグレードより8万2500円安
ダイハツ工業は、軽乗用車『タント』にお買い得な新グレード「Xスペシャル」を設定し、6月17日から販売を開始した。
タントは2003年の発売以来、圧倒的な室内空間の広さと使い勝手の良さにより、スーパーハイト系という新市場を開拓。軽自動車初となるピラーインドア「ミラクルオープンドア」や、両側パワースライドドアを採用し、好評を得ている。昨年7月に発売した現行モデルは、ダイハツの新世代プラットフォーム「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」による第1弾。「新時代のライフパートナー」をキーワードに、「スマートアシスト」等の先進・安全装備を採用するなど、全方位で大幅に機能と性能を進化させた。