JR東日本は9月3日、有楽町~新橋間の「内山下町高価橋」と呼ばれる高架橋下を商業空間化することを明らかにした。
この高架橋は、明治時代末期の1910年に造られたレンガ製のアーチ高架橋と東海道本線、東海道新幹線の高架橋が一体となったもので、西側がJR東日本、東側がJR東海の用地となっている。
高架下は約1万平方mの広さが確保され、JR東日本側の高架下では日比谷側へ出入口を5か所設けることで回遊性が高い商業空間を創出するとしており、レンガ製高架橋の美化・整備も合わせて実施。「個性溢れるこだわりのお店」を出店するとしており、施設の名称は穴場感を感じさせる『日比谷OKUROJI(ヒビヤオクロジ)』に決定。2020年夏に供用開始するとしている。
なお、内山下町橋は、JR東海と用地が分かれている都合上、開発に際してはこれまでさまざまな制約があった。しかし今回の開発では「連続性や回遊性の高い開発計画を具現化すると共に、今後連携しながら各々の開発工事を進めることで合意しました」としており、双方の用地区分に拘わらず協力して開発していくことになったという。
区道側のイメージ。『日比谷OKUROJI』の名は「銀座・日比谷の『奥』という立地に、『路地』という施設性を加えることで密かな穴場感を醸成」することから生まれ、100年の歴史が潜む場を表現するという。