日産自動車は9月5日、『NV350キャラバン』およびいすゞ『コモ』について、PTCヒータハーネスの不具合により火災に至るおそれがあるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2012年6月16日から2019年2月12日に製造された2万8485台。
暖房を補助するPTCヒータのハーネス電線径が不適切なため、最大出力で連続作動すると、発熱によりコネクタ端子が変形することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、端子部が高温になりコネクタが焼損し、最悪の場合、車両火災に至るおそれがある。
改善措置として、全車両、PTCヒータハーネスを対策品に交換。また、コネクタ端子部を点検し、変色などが認められた場合はPTCヒータを新品に交換する。なお、PTCヒータの交換部品がないい場合は、準備ができるまで、一時的に機能停止の処置をする。
不具合は8件発生、火災事故が5件(部分焼損4件)起きている。市場からの情報によりリコールを届け出た。
改善箇所