ポルシェ 911 新型、価格を抑えたベースモデル…フランクフルトモーターショー2019

3.0リットルツインターボは385ps

ウェットモード

「PCM」の10.9インチセンタースクリーン

ポルシェ 911 カレラ・クーペ 新型とポルシェ 911 カレラ・カブリオレ 新型
ポルシェ 911 カレラ・クーペ 新型とポルシェ 911 カレラ・カブリオレ 新型全 13 枚

ポルシェは9月10日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、新型『911』(Porsche 911)シリーズのベースモデル、新型『911カレラ・クーペ』、新型『911カレラ・カブリオレ』を初公開した。

両モデルには、3.0リットル(2981cc)水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。インジェクションプロセスの改善、ターボチャージャーの新しいレイアウト、給気冷却システムによって駆動効率を向上させた新世代エンジンだ。8速デュアルクラッチトランスミッション「PDK」が、パワーを路面に伝える。

3.0リットルツインターボは385ps

3.0リットル水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンは、先代を15ps上回り、最大出力385psを発生する。新型911カレラ・クーペの場合、動力性能は0~100km/h加速が4.2秒、最高速が293km/h。オプションのスポーツクロノパッケージ仕様車では、0~100km/h加速は0.2秒短縮され、4秒で駆け抜ける。

ひとつ上位のグレードの新型『911カレラS』と新型『911カレラ4S』では、3.0リットル水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンが、最大出力450psを発生する。0~100km/h加速は4秒を切り、後輪駆動クーペの911カレラSは3.7秒、4WDモデルの911 カレラ4Sは3.6秒で駆け抜ける。このタイムは、先代よりも0.4秒速い。オプションのスポーツクロノパッケージ仕様車では、さらに0.2秒速くなる。最高速は911 カレラS が308km/h、911 カレラ4Sは306km/hに到達する。ポルシェ 911 カレラ・カブリオレ 新型ポルシェ 911 カレラ・カブリオレ 新型

ウェットモード

濡れた路面での安全走行を支援する「ウェットモード」を採用する。この機能は路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせる。ドライバーは、スイッチを押すか、またはステアリングホイールのモードスイッチ(スポーツクロノ パッケージ仕様)を使用して、安全性を重視する設定に切り替えることができる。ブレーキは、4ピストンのモノブロックキャリパー仕様で、ローター径は330mmとなる。

外観は、911のアイデンティティを受け継ぎつつ、優れた性能を強調するデザインとした。よりワイドなホイールアーチやフロント19インチ、リア20インチの異径ホイールを採用する。タイヤサイズは、フロントが235/40ZR19、リアが295/35ZR20だ。テールパイプのカバーは、専用デザインとなる。

フロントは従来よりも45mmワイドになり、ドアと面一の電動ポップアウトハンドルは、テーパーの付いた滑らかなサイドラインを際立たせる。新しいLEDヘッドライトをつなぐフロントリッドのラインは、初代911を彷彿させるもの。リアには可変式リアスポイラーと横一列に配されたライトバーが装備される。フロントセクションとリアセクションを除くボディは、アルミ製とした。ポルシェ 911 カレラ・カブリオレ 新型ポルシェ 911 カレラ・カブリオレ 新型

「PCM」の10.9インチセンタースクリーン

インテリアは、ダッシュボードにメーターを埋め込み、クリアで直線的なラインによって、1970年代の911を連想させるデザインとした。中央のレブカウンターの横に位置する2つの薄型ディスプレイが、ドライバーに必要な情報を表示する。

「PCM」の10.9インチセンタースクリーンは、スピーディに操作することが可能だ。スクリーンの下の5個のスイッチを備えたコンパクトなユニットによって、重要な車両機能に直接アクセスすることができる。このPCMには、大量のデータに基づくオンラインナビゲーションと「ポルシェ コネクトプラス」が含まれている。

ドイツ本国でのベース価格は、911カレラ・クーペ が10万4655ユーロ、911カレラ・カブリオレが11万8935ユーロだ。911カレラS の12万0125ユーロ、『911カレラSカブリオレ』の13万4405ユーロに対して、価格が抑えられている。
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《森脇稔》

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