ポルシェ 911 新型に「カレラ4」、4WDのベースグレード…フランクフルトモーターショー2019で発表

0~100km/h加速は4秒

ウェットモード標準装備

センタースクリーンは10.9インチ

ポルシェ 911 カレラ 4 カブリオレ 新型(フランクフルトモーターショー2019)
ポルシェ 911 カレラ 4 カブリオレ 新型(フランクフルトモーターショー2019)全 7 枚

ポルシェは9月10日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、新型『911』(Porsche 911)シリーズの新たな4WDモデル、新型『911カレラ4クーペ』、新型『911カレラ4カブリオレ』を初公開した。

両モデルは、新型『911カレラ4Sクーペ』、新型『911カレラ4Sカブリオレ』の下に位置する新型911シリーズの4WDのベースグレードとなる。

新型911カレラ4クーペと新型911カレラ4カブリオレには、3.0リットル(2981cc)水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。インジェクションプロセスの改善、ターボチャージャーの新しいレイアウト、給気冷却システムによって駆動効率を向上させた新世代エンジンだ。8速デュアルクラッチトランスミッション「PDK」が、パワーを路面に伝える。

0~100km/h加速は4秒

3.0リットル水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンは、先代を15ps上回り、最大出力385ps/6500rpmを発生する。最大トルクは45.9kgm/1950~5000rpmだ。新型911カレラ4クーペの場合、動力性能は0~100km/h加速が4.2秒、最高速が291km/h。オプションのスポーツクロノパッケージ仕様車では、0~100km/h加速は0.2秒短縮され、4秒で駆け抜ける。新型911カレラ4カブリオレでは、0~100km/h加速が4.4秒、最高速は289km/hとなる。ポルシェ 911 カレラ 4 クーペ 新型ポルシェ 911 カレラ 4 クーペ 新型

新型『911カレラ4S』と同様に、新型『911カレラ4』はフロントアクスルを駆動することで、より高いパフォーマンスを発揮する。クラッチとデファレンシャルギアは水冷式となり、さらなる耐久性と高い負荷容量を実現した。これにより、クラッチに掛かるトルクの微調整が可能となり、フロントアクスルのパフォーマンスが向上している。強化されたフロントアクスルと「ポルシェ・トラクション・マネージメント(PTM)」が雪道だけでなく、通常と乾いた路面と濡れた路面でもさらなるトラクションを確保する。

「ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント(PASM)」を装備する。可変式電子制御ダンパーは、ノーマルとスポーツの2つのモードが選べる。完全可変式の電子制御リミテッドスリップデフギア、「ポルシェ・トルク・ベクタリング(PTV)」もオプションで装着可能だ。フロントは235/40ZR19サイズ、リアは295/35ZR20サイズを標準装備する。カレラ4Sのフロント20インチ、リア21インチはオプションだ。

ウェットモード標準装備

濡れた路面での安全走行を支援する「ウェットモード」を標準装備する。この機能は路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせる。ドライバーは、スイッチを押すか、またはステアリングホイールのモードスイッチ(スポーツクロノ パッケージ仕様)を使用して、安全性を重視する設定に切り替えることができる。ブレーキは、4ピストンのモノブロックキャリパー仕様だ。「ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ(PCCB)」はオプションになる。

外観は、911のアイデンティティを受け継ぎつつ、優れた性能を強調するデザインとした。左右1本出しの四角いエギゾーストテールパイプは、専用デザインとなる。オプションの「スポーツエギゾーストシステム」では、楕円形のテールパイプが2本備わる。ポルシェ 911 カレラ 4 クーペ 新型ポルシェ 911 カレラ 4 クーペ 新型

センタースクリーンは10.9インチ

インテリアは、ダッシュボードにメーターを埋め込み、クリアで直線的なラインによって、1970年代の911を連想させるデザインとした。中央のレブカウンターの横に位置する2つの薄型ディスプレイが、ドライバーに必要な情報を表示する。

「ポルシェ・コミュニケーション・マネージメント(PCM)」の10.9インチセンタースクリーンは、スピーディに操作することが可能だ。スクリーンの下の5個のスイッチを備えたコンパクトなユニットによって、重要な車両機能に直接アクセスすることができる。

《森脇稔》

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