BMWのPHVスポーツ『i8』に最終モデル、6年の歴史に幕…フランクフルトモーターショー2019

世界限定200台

専用ボディカラー&アクセント

0~100km/h加速4.4秒

BMW i8 の最終限定車のアルティメット・ソフィスト・エディション(フランクフルトモーターショー2019)
BMW i8 の最終限定車のアルティメット・ソフィスト・エディション(フランクフルトモーターショー2019)全 16 枚

BMWグループは9月10日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、プラグインハイブリッド(PHV)スポーツカーの『i8クーペ』(BMW i8 Coupe)、『i8ロードスター』(BMW i8 Roadster)の最終モデルを初公開した。

世界限定200台

『i8』はBMWグループのサステイナブルブランド、「i」のPHVスポーツカーとして、2014年に発売された。当初はクーペボディのみだったが、後にロードスターが追加され、iブランドは『i3』を含めて、3車種にラインナップを拡大した。

BMWグループは、このi8クーペとi8ロードスターの生産を、2020年4月に終了する予定だ。最終限定モデルとして、「アルティメット・ソフィスト・エディション」(Ultimate Sophisto Edition)を世界限定200台発売する。

専用ボディカラー&アクセント

外観は、ソフィストグレー・ブリリアントエフェクトと呼ばれる特別なボディカラーで塗装された。このボディカラーには、フロントグリル、サイドスカート、リアバンパーに、銅のような色合いの「Eコッパー」と呼ばれる専用のアクセントが配される。専用のスポークデザインの20インチアルミホイールで足元を引き締めた。このアルミホイールは、ブラックをメインに、Eコッパーをあしらった2色仕上げとなる。BMW i8 の最終限定車のアルティメット・ソフィスト・エディションBMW i8 の最終限定車のアルティメット・ソフィスト・エディション

アルティメット・ソフィスト・エディションでは、クリアガラスのテールライトが、i8シリーズで初採用された。 i8ロードスターのアルティメット・ソフィスト・エディションには、Cピラーのトリムエレメントやハイグロスブラックのテールゲートインレイなどに、シャドウラインが追加されている。クーペとロードスターともに、ブレーキキャリパーはハイグロスブラックで塗装され、ブルーのディテールとBMW iバッジが添えられる。

アルティメット・ソフィスト・エディションのエンブレムと、室内のドアシルプレートには「1 of 200」のシリアルナンバープレートが装着される。専用ボディカラーに合わせて、インテリアは ブラック&Eコッパーの「Accaro」内装でコーディネートした。装備は充実しており、BMWヘッドアップディスプレイ、ライトパッケージ、Harman Kardon製ハイファイスピーカーシステム、セラミック加工コントロールスイッチが採用される。i8クーペには、アンスラサイトのヘッドライナーが装備された。また、クーペとロードスターには、それぞれエクステンディットストレージとトラベルパッケージが付属している。

0~100km/h加速4.4秒

PHVパワートレインは、前輪をモーター、後輪をエンジンで駆動する。エンジンは1.5リットル直列3気筒ガソリンターボで、最大出力231hp、最大トルク32.6kgmを発生する。モーターは最大出力143hpで、エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、最大出力374hpを引き出す。

モーターとエンジンがフル稼働した状態では、i8クーペの場合、0~100km/h加速4.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを発揮する。二次電池は、蓄電容量11.6kWhのリチウムイオンバッテリーだ。EVモードでは最大55kmをゼロエミッション走行できる。この効果もあって、i8クーペの場合、欧州複合モード燃費55.5km/リットル、CO2排出量42g/kmの優れた環境性能を実現している。
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《森脇稔》

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