ブガッティは、先日ハイパーカーとして初めて300マイル(483km/h)を計測した『シロン ロングテール』を、市販化する計画を持っていることがわかった。
イタリアのレーシングカーコンストラクターである、ダラーラ社と共同開発された「シロン ロングテール」は、ベースモデルからリアテール部分を9.8インチ(25センチ)ストレッチし微調整されている。
また気流の流れを最適化するために、ウィングやエアブレーキを排除し、エキゾーストシステムを再設計しているという。さらに、オーバーホールされたサスペンションは、車高調整のためにレーザー制御システムを採用している。
世界最速を記録した同モデルは、軽量化のためにプロトタイプではシートが一つしか装備されていないが、市販型では2シーターになる可能性もあるほか、車名は『シロン スーパースポーツ300+』に決定したという。
ブガッティ シロン ロングテール プロトタイプパワートレインは、8月に発表された『Centodieci』(チェントディエチ)から流用される8.0リットルW型16気筒クワッドターボエンジンを搭載。最高出力1,578psを発揮し、トランスミッションは7速デュアルクラッチ「DSG」を採用、駆動方式は4WDとなる。
発売時期は未定だが、価格は350万ユーロ(約4.1億円)、限定30台で発売が予定されているという。
ブガッティ シロン ロングテール プロトタイプ