台風15号の影響で被災した千葉県内の鉄道は、9月17日時点で、JR久留里線(木更津~上総亀山)全線と小湊鐵道上総山田~上総中野間で依然、運行見合せが続いている。
内閣府の9月17日7時時点の発表によると、久留里線は袖ヶ浦市内の東横田駅と横田駅で発生した屋根の損傷のほかに、久留里~平山間でのり肩(のり面とのり面上の平らな部分との交差部)の一部崩壊や倒木も確認されているという。
また小湊鐵道では、市原市内の馬立(うまたて)~上総牛久間や上総牛久駅構内で送電線や通信線が断線。月崎~上総大久保間では土砂崩壊が確認されている。
同鉄道は9月13日に特別ダイヤにより五井~上総山田間で運行を再開。代行バスは上総山田駅~里見駅間の運行に変更しており、今週末の全線再開を目指すとしている。
なお、上総中野駅で小湊鐵道と接続しているいすみ鉄道(大原~上総中野)は、停電が解消されたため、安全確認後の9月14日17時に上下線が再開している。
東京電力パワーグリッドが14時29分に発表した情報によると、同鉄道沿線のいすみ市は約600軒、大多喜町は100軒未満の停電となっており、大幅に解消が進んでいる。一方、小湊鐵道で大半を占める市原市は約6000軒で停電が解消されていない。