電動車向け急速充電器、中国で普及が加速 富士経済調べ

主要国の急速充電器のストック市場
主要国の急速充電器のストック市場全 3 枚

富士経済は、EV、PHVの普及に必要な充電インフラの市場について主要16か国の市場を調査。その結果を「EV/PHEV充電インフラの国別整備実態と普及計画 2019」にまとめた。

調査では、主要16か国(欧州6か国、米州2か国、アジア4か国、アセアン3か国、オーストラリア)の3タイプの充電インフラ「急速充電器」「ワイヤレス給電システム」「普通充電器」の市場について整備実績と普及政策などを踏まえた現状を把握。また、利用形態別として、公共用、職場用(自社の社用車・社員用)、商用車用(バス、トラック、タクシー他などの商用車専用)などの観点からも普及状況を整理した。

調査結果によると、EV、PHVの充電インフラは、普通充電器を中心に普及が進んでいる。急速充電器についても中国や米国では普及が加速しており、今後の大幅な伸びが期待される。ワイヤレス給電システムは、まだ数千台の市場規模だが、利便性の良さなどにより、今後普及が本格化するとみられる。

国別にみると、中国では国策によりEVやPHVの販売が急増しているため、各充電インフラについても他国に先行して普及が進んでいる。2018年のコネクタ数は急速充電器が13万1280個、普通充電器が22万7775個、ワイヤレス給電システムの送電ユニット数は660台となっている。

主要国のワイヤレス給電システムのストック市場主要国のワイヤレス給電システムのストック市場

これに続くのは米国で、2018年のコネクタ数は急速充電器が1万3920個、普通充電器が4万2470個、ワイヤレス給電システムの送電ユニット数は200台。普通充電器だけでなく急速充電器の需要が増えている。欧州ではEU内で急速充電器の規格統一が進展しており、普及の後押しとなっている。

急速充電器は、中国の標準であるGB/T、日本を中心とするCHAdeMO、欧州や米国を中心とするCCS(Combo1、Combo2)、テスラが展開するスーパーチャージャーなどの方式がある。普通充電器は、米国や日本で普及するタイプ1、欧州で普及するタイプ2、中国の標準であるGB/Tなどの方式がある。ワイヤレス給電システムは、現状は停車中給電システムが大半だが、一部で走行中給電システムの実用化が始まっている。

主要国の普通充電器のストック市場主要国の普通充電器のストック市場

《纐纈敏也@DAYS》

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