【MotoGP 日本GP】王者マルケス、他を寄せつけぬ速さで優勝飾る

MotoGP第16戦日本GPで優勝したマルケス
MotoGP第16戦日本GPで優勝したマルケス全 6 枚

2019 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ第16戦 MOTUL 日本グランプリが10月18~20日、ツインリンクもてぎで行われ、決勝レースでマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が優勝を飾った。

日本GPは19日に行われた予選を終え、前戦の第15戦タイGPでチャンピオンに輝いたマルケスがポールポジションを獲得。2番グリッドにはフランコ・モルビデリ(Petronas Yamaha SRT)、3番グリッドにはMotoGPクラスのルーキー、ファビオ・クアルタラロ(Petronas Yamaha SRT)が1列目に並んだ。

MotoGPクラス唯一のフル参戦日本人ライダー、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、13番グリッドからのスタート。中上は日本GP前に、シーズン中に負った右肩の怪我の手術とそのリハビリのため、今季はこの母国グランプリを最後に欠場することを発表している。

決勝レースは週末で最も暖かい日となり、ドライコンディションで行われた。24周のレースで、スタートからトップに立ったのは、ポールポジションスタートのマルケス。そのマルケスを、3番グリッドスタートのクアルタラロが追う。クアルタラロはマルケスのすぐ後ろにぴたりとつけると、S字カーブでマルケスを交わしてトップに立つ。しかしマルケスはヘアピンカーブでクアルタラロをパスしてトップを奪還。マルケスがトップ、2番手にクアルタラロで1周目を終えた。

1周目にはトップの奪い合いが展開されたものの、以降はマルケスがクアルタラロにマージンを築きながら、周回を重ねていく。クアルタラロも2番手を堅守。トップを走るマルケスと2番手のクアルタラロは、レース序盤からそれぞれ単独での走行となった。(c)Honda 1周目にトップ争いを展開したマルケスとクアルタラロ1周目にトップ争いを展開したマルケスとクアルタラロ

一方、3番手はモルビデリ、ジャック・ミラー(Pramac Racing)、そして7番グリッドから浮上したランキング2番手につけるアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati Team)、マーベリック・ビニャーレス(Monster Energy Yamaha MotoGP)によって激しく争われた。

レース序盤にはミラーが3番手を守っていたが、10周目、そのミラーをモルビデリが交わす。さらに14周目には、4番手に浮上したドヴィツィオーゾがモルビデリを90度コーナーで抜き去った。

トップのマルケスと2番手のクアルタラロは、それぞれ単独走行を続けてそのポジションを守っている。依然として接戦が続く3番手争いは、レース終盤に入ってドヴィツィオーゾをビニャーレスが激しく追い上げる展開となった。ドヴィツィオーゾのすぐ後方に迫るビニャーレス。しかし、ドヴィツィオーゾは3番手を譲らないまま、残り5周を迎える。(c)Ducati 3番手を激しく争いったドヴィツィオーゾとビニャーレス3番手を激しく争いったドヴィツィオーゾとビニャーレス

残り4周では、11番手を走行していたバレンティーノ・ロッシ(Monster Energy Yamaha MotoGP)が転倒。ロッシはここで、日本GPを終えた。

激しく争われていた3番手争いは、次第にビニャーレスがドヴィツィオーゾから離されていった。対照的にドヴィツィオーゾが2番手のクアルタラロとの差を詰めていく。しかし、勝負を挑むには、すでに周回数を消化しすぎていた。

トップでチェッカーを受けたのは、ポールポジションからスタートし、1周目のほんの数コーナーを除いてレースをリードし続けたマルケス。2位はクアルタラロ、3位はドヴィツィオーゾで表彰台を獲得した。

マルケスのこの勝利により、ホンダはロードレース世界選手権の最高峰クラスで25回目のコンストラクターズタイトルを獲得。また、2位のクアルタラロは、2019年シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。

右肩に怪我を抱えながら参戦した中上は、厳しい状況の中でも母国グランプリを完走し、16位でフィニッシュしている。(c)YAMAHA 2019年シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したクアルタラロ2019年シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したクアルタラロ(c)Ducati 3位を獲得したドヴィツィオーゾ3位を獲得したドヴィツィオーゾ
(c)Honda 日本のファンの前で力走を見せた中上日本のファンの前で力走を見せた中上

《伊藤英里》

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