国交省が特例、2020年に鉄道の前倒し検査を認める…東京オリンピック輸送に配慮

東京オリンピック開催時には深夜運転が見込まれるJR山手線。
東京オリンピック開催時には深夜運転が見込まれるJR山手線。全 2 枚

国土交通省は11月8日、東京オリンピック(東京五輪)が開催される2020年に鉄道施設・車両の定期検査の前倒しを認める「施設及び車両の定期検査に関する告示の特例に関する告示」を行なったことを明らかにした。

鉄道施設・車両の定期検査は従来、「施設の変状等を適切に確認する必要がある」として、「施設及び車両の定期検査に関する告示」により、毎年、同一時期に施設ごとに検査基準月が定められており、その前後の1か月を検査実施時期に充てることとされている。

しかし、2020年は、東京オリンピックの期間に入る7月または8月が検査時期に入る場合、深夜輸送などの都合で実施困難が想定されるため、その場合、さらに基準月から2か月遡った時期に検査を実施できるよう弾力的に対処するとしている。

ただし、その場合でも例年と同じ安全性を確保するため、「施設及び車両の定期検査に関する告示」に基づく最長の検査間隔である約1年3か月を超えることは認められないとしている。

検査前倒しのイメージ。例年、7月が検査基準月になっている場合は、その前後の6~8月に検査を行なう必要があるが、2020年の場合は最も早くて5月での実施が可能となる。検査前倒しのイメージ。例年、7月が検査基準月になっている場合は、その前後の6~8月に検査を行なう必要があるが、2020年の場合は最も早くて5月での実施が可能となる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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