札幌市は11月14日に開催した第106回札幌市都市計画審議会で、北海道新幹線札幌延伸に伴なう札幌駅構内拡張計画の概要を明らかにした。
現在、札幌駅構内は5面11線となっているが、2030年度末に新函館北斗~札幌間の開業が予定されている北海道新幹線では、札幌駅への乗入れに際して、南側に0番線が増設され、現在の1番線と合わせて新幹線の発着番線とすることになっている。
しかし、この場合、在来線が1線不足するため、現在、列車の待避などに使用されている北側の副本線(11番線)にホームを新設することになった。
この場合、札幌駅は700平方m程度拡張され、構内が北側へ6mほど伸びる形となる。そのため、現在、札幌駅北口で東西を結んでいる自由連絡通路は、改札内コンコースに含まれるため使用できなくなる模様だ。
札幌駅構内の拡張計画。南側の0・1番線に新幹線が乗り入れる関係で、在来線不足を補うため、北側の11番線にホームを設置する。札幌駅の新幹線ホーム設置問題で、東側にホームを設置する「大東案」に決着するまでは、現在の1・2番線ホームを新幹線用とすることを前提に、11番線に在来線ホームを増設する案や、北側に在来線用11・12番ホームを設置する案も浮上していたが、11番線設置案はスペースの狭さや安全性、利便性などに難ありとされていた。