日本自動車殿堂2019…イヤーカーはトヨタ カローラ が受賞

2019~2020日本自動車殿堂カーオブザイヤー(国産乗用車):トヨタカローラ/ツーリングおよび開発グループ
2019~2020日本自動車殿堂カーオブザイヤー(国産乗用車):トヨタカローラ/ツーリングおよび開発グループ全 6 枚

NPO法人日本自動車殿堂は2019~2020殿堂イヤー賞を発表し、表彰式を開催した。日本自動車殿堂カーオブザイヤー(国産乗用車)はトヨタ『カローラ/ツーリング』および開発者が受賞した。

今年度は、2018年10月21日から2018年10月18日までに日本市場で発表発売され、マイナーチェンジを含まない新型乗用車43車種(日本車17車種、輸入車26車種)が対象とされ、この中から選考準備委員会により賞ごとに10車から11車ずつ絞り込み、今回は延べ50名の選考委員により最終選考が行われた。

選考における評価項目は“実用・利便性”、“経済性”、“審美性”、“先進性”、“安全性”、“環境性”を用い、選考委員の総合評価を持って投票が行われた。

カーオブザイヤー(国産乗用車):
トヨタカローラ/ツーリングおよび開発グループ

2019~2020日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤー(輸入乗用車):メルセデスベンツAクラスセダンおよびインポーター2019~2020日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤー(輸入乗用車):メルセデスベンツAクラスセダンおよびインポーター

TNGAプラットフォームによる商品力の向上や、充実した予防安全装備“トヨタセーフティセンス”、信頼のT-コネクトサービスが評価され受賞した。得点は1400点中900点を獲得。次点はマツダ『マツダ3』ファストバックで831点、3位は日産『スカイライン』の763点であった。

トヨタ自動車MS製品企画ZEチーフエンジニアの上田泰史氏は、「カローラは1966年に初代がデビュー。開発理念として、より良いものをお買い求めしやすくという良品廉価の心を胸に、そして時代を少し先取りし、時代の変化に対応することをいとわないということを開発の理念としてきた。この新型カローラの開発にあたってもその思いを強くし、さらに“日本のカローラ”にこだわって開発をしてきた。良いクルマ、良いカローラになったと思っているがこの賞を糧にさらに良いクルマ、良いカローラというクルマ作りに精進していきたい」とコメントした。

2019~2020日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤー(国産・輸入乗用車):BMW Z4およびデザイングループ2019~2020日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤー(国産・輸入乗用車):BMW Z4およびデザイングループ

インポートカーオブザイヤー(輸入乗用車):
メルセデスベンツ『Aクラスセダン』およびインポーター

授賞理由は、シンプルなフォーマルセダンの先駆けであり、先進のインテリジェントドライブ、対話型インフォテインメントシステムの進化が挙げられ、1,400点中1,016点を獲得。次点はBMW『7シリーズ』で767点、3位はボルボ『XC90』で734点となった。

2019~2020日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー(国産・輸入乗用車):日産スカイラインプロパイロット2.0および開発グループ2019~2020日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー(国産・輸入乗用車):日産スカイラインプロパイロット2.0および開発グループ

メルセデス・ベンツ日本マーケティング・コミュニケーション部部長の禰宜田謙一氏は、「Aクラスは昨年10月に4代目を発表した。これまではハッチバックモデルだけだったが、今回初めて7月にセダンを発表。オーソドックスなセダンスタイルを踏襲しながら、エクステリアはスポーティでCD値も0.22という走行安定性や燃費にも貢献する数値だ。安全性能も『Sクラス』と同等のものを備えており、Aクラスから初めて採用したMBUX、対話型インフォテイメントシステムなどにより、全ての世代の方に使い勝手の良いクルマに仕上がった」と述べた。

カーデザインオブザイヤー(国産・輸入乗用車):
BMW『Z4』およびデザイングループ

2019~2020日本自動車殿堂2019~2020日本自動車殿堂

新しいデザイン言語で包まれた伝統のロードスターで、低重心シルエットに調和するデザインや、高性能インスツルメントによる快適運転が評価され受賞となった。得点は、1100点中687点を獲得し、次点はマツダ『マツダ6』で611点、3位はメルセデスベンツ『EQC』で568点であった。

ビーエムダブリュー・ジャパン広報部長の佐藤毅氏は受賞に際し、「BMW Z4はデザインの新しい言語や要素をBMWのデザインに融合している。しかし伝統的な低重心のロードスターというフォルムを崩さずに綺麗に見せようということで非常に苦労した。また止まっているサイドシルエットを見ると、いかにもいま走っているような清々しい風が流れていくようなデザインを心がけこのZ4はデザインされた」とコメントした。

左から順に、トヨタ自動車MS製品企画ZEチーフエンジニアの上田泰史氏、メルセデス・ベンツ日本マーケティング・コミュニケーション部部長の禰宜田謙一氏、ビーエムダブリュー・ジャパン広報部長の佐藤毅氏、日産自動車新型スカイラインチーフ・ビークル・エンジニアの徳岡茂利氏左から順に、トヨタ自動車MS製品企画ZEチーフエンジニアの上田泰史氏、メルセデス・ベンツ日本マーケティング・コミュニケーション部部長の禰宜田謙一氏、ビーエムダブリュー・ジャパン広報部長の佐藤毅氏、日産自動車新型スカイラインチーフ・ビークル・エンジニアの徳岡茂利氏

カーテクノロジーオブザイヤー(国産・輸入乗用車):
日産『スカイライン』プロパイロット2.0および開発グループ

ナビ連動高速道路運転支援システムと360度センシングによる車両周辺状況の検知、インテリジェント・インターフェースが評価され受賞となった。1100点中883点を獲得し、次点はレクサス『ES』に搭載されているデジタルアウターミラーで744点、3位はアウディ『Q8』の四輪操舵システムで659点となった。

日産自動車新型スカイラインチーフ・ビークル・エンジニアの徳岡茂利氏は、「日産は日産インテリジェントモビリティという戦略のもと重大事故ゼロをめざし運転支援技術の開発および展開を進めている。今回受賞できたことで、社内の関係者および協力してもらったサプライヤーの方々の励みになると思う。今後お客様に安全と安心、運転疲労の軽減を提供し、来るべき自動運転の社会実現に向けて関係機関と連携しながら、また各社と切磋琢磨しながら精進していきたい」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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