[カーオーディオ“チョイスのキモ”]プロセッサー…パワーアンプ内蔵DSP その5

JLオーディオ・VXiシリーズ
JLオーディオ・VXiシリーズ全 1 枚

どのような趣味であれ、“モノ選び”は楽しみどころの1つとなる。カーオーディオでもそれは同様だ。当コーナーではそこのところを一層楽しんでいただくべく、製品選びの参考となる情報をさまざま提供しようと試みている。

現在は「プロセッサー」をテーマにお贈りしている。今回も前回に引き続き、注目すべき「パワーアンプ内蔵DSP」を1機種ピックアップし、その特長を解説していく。

さて当回で取り上げるのは、“JLオーディオ”の『VXiシリーズ』だ。なお当シリーズは、至ってスペシャルなシリーズだ。スペシャルであるその心は、「高性能であることを特長としているから」だ。多くの「パワーアンプ内蔵DSP」は、“手軽さ”をアイデンティティとしているが、当シリーズはそうではないのだ。

というのも当シリーズは、“JLオーディオ”のフラッグシップ・パワーアンプだ。つまり、機能的な主体はあくまでもパワーアンプ。そしてしかもハイエンド。それにDSPも内蔵されている、というモデル群なのである。

そう聞くと、DSPが“オマケ”的なもののように感じられるかもしれないが、その見方は誤りだ。搭載されているDSPも十二分に高性能。ハイエンドDSPと呼ぶに相応しい能力が備えられている。

ところで“JLオーディオ”は、パワーアンプの製品展開が幅広いブランドとしても知られている。グレード展開も幅広いが、それと同時に、各シリーズごとのラインナップが豊富だ。“ch数違い”が多彩に用意されているのだ。

つまり“JLオーディオ”は、「効率的にシステムを組めること」を重視しているブランドなのだ。スピーカーレイアウトが複雑化しても、パワーアンプの台数が最少ですむように、多chモデルをさまざま用意している。

この『VXiシリーズ』は、そのコンセプトが極まったシリーズとなっている。DSPまでも一体化させ、一層効率的に高品位なシステムを組めるようにした、というわけなのだ。

シリーズは、計8機種で構成されている。内訳は以下のとおりだ。1chモデルが2機種、2chモデルが1機種、4chモデルが1機種、5chモデルが2機種、そして6chモデルと8chモデルが1機種ずつ。ラインナップの半数が5chモデル以上というところがなんとも“JLオーディオ”らしい。スピーカーレイアウトを決めたら、それをドライブするのに最適なモデルを1台選べば、システムを完成できるのだ。

本格的なハイエンドシステムを効率的に構築したいと思ったら、『VXiシリーズ』にご注目を。

さて次回からは、「単体DSP」のトレンド解説を開始する。乞うご期待!

「サウンドユニット」の“チョイスのキモ”を徹底解析! Part2・プロセッサー編 その8 パワーアンプ内蔵DSPについて V

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  5. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  6. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
  7. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  8. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  9. タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
  10. 中国製部品の急成長で2025年以降日本製の車載半導体は使われなくなる…名古屋大学 山本真義 教授[インタビュー]
ランキングをもっと見る