DeNAが提供する次世代タクシー配車アプリ「MOV(モブ)」は12月10日、AIを活用してタクシーの需要供給予測を行い、乗務員に対して経路をナビゲーションする「お客様探索ナビ」の商用化を開始した。
お客様探索ナビは、運転中のタクシー車両から収集するプローブデータを解析し、乗務員をリアルタイムかつ個別に利用客が待つ通りまで誘導。タクシーの運転手は目的地を入力することなく、お客様探索ナビに従って走行することで、効率的に乗客を探すことができる。また乗客もよりスピーディに街中でタクシーを捕まえることができる。
最大の特徴は、需要と供給を予測し、ナビゲーションという乗務員が普段使い慣れているUIに落とし込んだ点。単にエリアの需要予測をするだけではなく、他のタクシーの供給量も加味しながら道路レベルで最適な経路を推薦することで、新人乗務員でも使いやすいシステムとなっている。
今回のサービス対象エリアは、神奈川県横浜市中区・西区・南区・神奈川区・保土ヶ谷区の5区で、今後データが集積し実用性が確立された地域などにも展開していく予定だ。このお客様探索ナビにより、道に慣れない新人乗務員の収益性向上をサポート。歩合制に対する不安を解消し、乗務員の新規採用への寄与も期待される。